山岸一生
2014年11月17日23時12分
沖縄県知事選(16日投開票)で当選した前那覇市長の翁長雄志(おながたけし)氏(64)は17日、報道各社のインタビューに応じた。知事選で米軍普天間飛行場(同県宜野湾市)の名護市辺野古への移設に反対する民意が示されたとして、「ぜひとも民意を受ける形の真摯(しんし)な言葉と行動を見せて頂きたい」と述べ、移設計画を進める政府に断念するよう求めた。
落選した仲井真弘多(ひろかず)知事(75)が昨年踏み切った辺野古埋め立て承認の撤回は「十二分に視野に入れられる」と説明。「(承認の経緯に)疑念があり、検証せざるを得ない」とも述べ、承認に「法的な瑕疵(かし)」があれば取り消しを検討する考えを示した。第三者による検証作業を始めるという。
一方で、「国が立ち止まってくれると期待している。順序抜きに撤回などを冒頭から持っていくと、政府との信頼関係が薄くなる」と語り、まず政府との交渉に臨む考えを強調した。(山岸一生)
■「移設、粛々と進める」菅官房長官
菅義偉官房長官は17日午前の記者会見で、16日投開票の沖縄県知事選で米軍普天間飛行場の県内移設阻止を掲げた翁長雄志(おながたけし)氏が当選したことについて、「普天間飛行場の辺野古移設は、米軍の抑止力の維持、普天間の危険除去を合わせた中で、唯一の解決策だ。辺野古移設についても、粛々と進めていく」と述べた。
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