道新“慰安婦”記事取り消し11月17日 12時32分
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札幌市に本社がある北海道新聞社は、いわゆる従軍慰安婦をめぐり「慰安婦を強制連行した」という男性の証言を掲載した1990年代初めの記事について「証言は信ぴょう性が薄い」として記事を取り消し、謝罪しました。
北海道新聞社は17日の朝刊で、来年、日韓国交正常化50年を迎えるとして従軍慰安婦問題を考える特集記事を掲載しました。
その中で「女性を従軍慰安婦として強制連行した」とする吉田清治氏の証言に関する記事の検証結果を公表しました。
北海道新聞社では1991年から93年まで、8回掲載された記事について報道した経緯を当時関わった記者に聞いたり、強制連行が行われたとされる韓国で調査を行ったりしたということです。
その結果、男性の証言内容は「信ぴょう性が薄い」と判断したということです。
そして、裏付けの乏しい記事をそのままにしてきたことを謝罪したうえで関連の記事を取り消しました。
これについて北海道新聞社は「朝日新聞が同じ男性の証言に基づく記事を取り消したこともひとつのきっかけでした。今回の反省を踏まえ、戦争をめぐる問題と真摯に向き合い報道していきたい」と話しています。