リアルな歌い方とおしゃべりができる歌声・音声合成ソフト「CeVIO Creative Studio」に、個別の機能と音声をダウンロード購入できる「CeVIO Creative Studio S」シリーズが加わる。現時点では新規音声(ボイス)の追加はされていないが、今後「続々と登場予定」だという。
CeVIOは名古屋工業大学が長年研究しているHMM(隠れマルコフモデル)による音声合成技術をもとに、自然な歌声(ソング)や感情を込めたおしゃべり(トーク)が可能なWindowsアプリ。女声の「さとうささら」(ソング、トーク)、「すずきつづみ」(トーク)、男声の「タカハシ」(トーク)のキャラクターが利用できる。これまでは全機能がワンパッケージになっていたが、11月20日以降は機能別、ボイス別での購入が可能。なお、これまで無償提供されていた「CeVIO Creative Studio FREE」は11月19日で公開終了となる。
トーク機能とボイス1つを含んだトークスターターは6000円(税別)。追加のトークボイスは3000円(税別)。ソングスターター(さとうささら)は8000円(税別)。さとうささらのトークとソングを含むスターターは1万1000円(税別)。
発売される11月20日から12月4日までは発売記念キャンペーンでトークスターターが3700円(税別)、ソングスターターは5500円(税別)の割引価格で提供される。全機能と全ボイスを含むパッケージ「CeVIO Creative Studioは1万2000円(税別)で引き続き販売される。全機能が1カ月使用可能な体験版も提供する。
ボイスごとの分割販売が行われたことで、サードパーティからのCeVIOボイス追加が容易になったとも言えるだろう。その点についてCeVIOプロジェクト事務局に聞いたところ、年末から年明けにかけて何らかの動きがありそうだ。
その1つとして噂されている、フランスでCeVIOベースのバーチャルシンガーを作ろうとしているプロジェクト「ALYS」については、現時点ではあまり話せないが「盛り上がっていくのはうれしく思いますし、サポートしていきたい」としている。プロジェクトを進めている仏VoxWaveでは、ALYSはフランス語、日本語の両方をサポートするつもりのようだ。
現在トークのみ提供されている、すずきつづみ、タカハシのソング機能については、時期は明言できないが「構想はある」としている。提供される場合には「単にボイスの追加ではない、新しいものにしたい」という。
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