コミュニケーションの備忘録

コミュニケーションについて日々思った事、感じた事を書いてます

不安や孤独を感じないためのコミュニケーションはコミュニケーションとは言わない

不安,爭扎,猶疑
不安,爭扎,猶疑 | Flickr - Photo Sharing!


人と接する時に、ふとよぎる不安。
この人と上手くコミュニケーションが取れるのだろうか?

もし失敗したらどうしよう・・・。

そういう不安を感じる瞬間がよくあるのですが、この不安に関して少し考えてみました。


この不安が、コミュニケーションの邪魔をしているのではないだろうか?と。

不安がコミュニケーションの邪魔をしている

不安がコミュニケーションの邪魔をしているということ。


これに気づいたのは、後輩の男の子が女性にアプローチする時に、いちいち言い訳をするのを聞いた時に、「どうして言い訳をまずするんだろう?」って思った事がキッカケです。

予防線を張って、失敗してもダメージが少ないように。
時には、行動を起こさない理由を正当化するかのように、言い訳をします。

そんな事を言っても、行動を起こさないと何も変わらないのにな・・・。

でも、こういう事を俺もしてるよなって思ったんです。

嫌われない事が目的のコミュニケーション

もし目の前の人に嫌われたらどうしよう・・・。

これを思った途端に、その人に嫌われない事がコミュニケーションの目的になってくるんですよね。

その人に好かれるためにはどうすればいいのか・・・。
その結果、自分の思ってる事を言うよりも、相手が喜んでくれることを言う。

相手を喜ばせるのは良い事だと思うけど、「嫌われないように」という動機でそうしているのなら、人間関係は広がらないし深くならない気がするんです。

人間関係を広げる

例えば、人間関係を広げる時。
まずアプローチをする事から始まります。

相手が同性であれ異性であれ、まずは話しかける事から始まります。でも、嫌われたくないって発想があると、話しかけない事が最善の方法という結論に達します。

もし話しかけて不愉快にさせたらどうしよう・・・。
僅かにでも、その可能性があるのなら、話しかけないでおこう。

って感じですね。

人間関係を深める

例えば、人間関係を深める時。

言いたい事があるけど、それを言うと嫌われるのではないか?
自分が我慢すればいいんだから、我慢しよう。

って続けていく人間関係は、心許せる関係ではないはずです。
我慢しているから成立している関係性ですからね。

本音を吐き出した途端に破たんする関係性なら、実はとっくに破たんしている関係性なんです。

本音で話し合っても崩れない関係性

これが理想で、そこに至るためにはやっぱりどこかで本音を吐く瞬間が必要で、嫌われないように・・・ばかり考えていると、いつまで経ってもその瞬間は来ないんじゃないだろうか?って思うんです。

不安との折り合いをつけるのが先ず大切では?

嫌われたらどうしよう。
孤独なのは嫌だ、仲間外れと思われたくない。

こういう不安が行動の動機である限り、コミュニケーションはうまくいかないと思うんです。


嫌われたい人なんていないし、孤独はみんな嫌だと思います。
でも、それが嫌だから、相手の耳触りの良い事だけを言うのはコミュニケーションとは言わないと思います。

孤独を感じないために依存したいだけと言いますか。

コミュニケーションの質を上げるためには、自分の中の不安にどこまで向き合えるかという事が大切なんだろうな・・・って思った今日この頃です。

 

孤独と不安のレッスン (だいわ文庫)

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