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【プロ野球】

侍、初黒星 藤浪4失点も収穫

2014年11月17日 紙面から

1回、プイグ(左)に左中間を破る二塁打を浴びる藤浪晋太郎=東京ドーム(撮影・村中拓久)

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◇日米野球<第4戦> MLB6−1侍日本

 日米野球は16日、東京ドームで第4戦が行われ、米大リーグ(MLB)オールスターチームが日本代表に6−1で初白星を挙げた。MLBは同点の3回にジャスティン・モーノー内野手(33)=ロッキーズ=の3ランで勝ち越した。その後も6回にエバン・ロンゴリア内野手(29)=レイズ=がソロを放つなどリードを広げた。日本の先発・藤浪晋太郎投手(20)=阪神=は先発して4イニング4失点だった。

 第5戦(18日・札幌ドーム)の先発は、日本代表が大谷翔平投手(20)=日本ハム、MLBはマット・シューメーカー投手(28)=エンゼルス=と発表された。20日には沖縄セルラースタジアム那覇で親善試合が行われる。

 15日に4投手の継投で無安打無得点試合を達成した勢いを、すぐに断ち切られた。侍ジャパンは先発の藤浪が1回1死からプイグ、モーノーの連続二塁打であっさり失点。小久保監督は「ノーヒットノーランの次の試合で、最初のヒットは早く欲しいところ。それが初回に出て、すぐにタイムリーも打たれた」と手放した流れを悔やんだ。

 同点の3回には1死二、三塁からモーノーに勝ち越し3ランを浴びた。果敢に挑んだ力勝負で屈した藤浪は「調子は悪くなかった。自分のパフォーマンスが出せなかったわけじゃなく、力不足。(モーノーには)2打席とも、外からの変化球が甘く入ってしまった」と振り返った。

 第3戦までとは大きく組み替えた打線も、MLBと1本差の9安打を放ちながら1得点どまり。小久保監督は「ヒットは出たが、ランナーをためた後の1本が出なかった」と淡々と語った。

 メジャーの底力を見せつけられるような初黒星にも、大いに収穫はあった。22歳の山田がヤクルトの定位置である1番二塁で先発出場。23歳の今宮、25歳の小林もスタメンに名を連ね、2017年のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)へ向けて貴重な国際経験を積んだ。

 負け投手になった藤浪も4回は3人でピシャリ。「球速を落として丁寧に低めを突いたら、しっかり抑えられた」。力勝負での限界を見定め、世界屈指の強打者たちを封じ込める方策の一端をつかむことができた。

 一気の開幕3連勝で日米野球24年ぶりの勝ち越しを決め、物見遊山気分で来日したメジャー軍団を本気にさせた面もあるのだろう。真剣勝負は残すところ、あと1試合。手ごわい相手を倒してこそ、侍ジャパンも強くなる。 

  (小林孝一郎)

 

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