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【大リーグ】

カプアーノ、日本球界へ就活成功

2014年11月17日 紙面から

MLB−日本代表 先発し5イニングを4安打1失点、無四球の4奪三振で勝利投手となったMLBのカプアーノ=東京ドームで(北田美和子撮影)

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◇日米野球<第4戦> MLB6−1侍日本

 MLBオールスター軍で唯一のFA選手である先発左腕カプアーノ(今季はレッドソックス、ヤンキースに所属)が、来日2度目の“就活”登板を成功させた。5イニングを4安打1失点、無四球の4奪三振。開幕3連勝で勝ち越しを決めた侍ジャパンの勢いを止めた。

 直球は140キロ前後だが、宝刀チェンジアップを主体にボールを動かし、丁寧にコーナーを突いた。左腕がなかなか投げられない左打者へのチェンジアップも駆使。4回、松田を高めのチェンジアップで空振り三振に仕留めると、左手でグラブを強くたたき、勝利への執念をあらわにした。

 FAで来季所属先が未定の36歳左腕にとっては、他のメンバーよりも重要な意味を持つ日米野球。11日の阪神・巨人連合戦(甲子園)でも先発4イニングを1安打無失点に抑えて先発型左腕としての好印象を残した。大リーグ情勢に詳しいパ・リーグのある球団関係者によると「今回の日米野球に参加したのも、なるべく多く投げて日本球界にアピールしたいのが理由らしい」という。

 カプアーノ本人は「将来は日本でプレーすることもありえるよ。来年? ひょっとしたらね」と、意味深な笑顔で語った。好きな場所は東京で、「東京のチームならば、読売ジャイアンツやヤクルトがあるね」と、在京球団をすらすらと口にする“勉強ぶり”。今回はサラ夫人同伴で奈良や京都へも足を延ばし、「妻も日本をすごく気に入っている。子供もいないから、移り住むには最高の国だね」と明るい口調で話した。

 2戦連続の好投で、日本の球団の目に留まったのは間違いない。メジャー10年間で通算76勝の左腕の姿を、来年はシーズンを通して日本で見られるかもしれない。 (廣田学)

 

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