年賀はがき:羊が編み物→マフラーを首に…12年かけ完成

毎日新聞 2014年11月17日 19時44分(最終更新 11月17日 20時33分)

2003年の未年の年賀はがきの料額印面部分(左)と2015年の料額印面部分=日本郵便提供
2003年の未年の年賀はがきの料額印面部分(左)と2015年の料額印面部分=日本郵便提供

 未(ひつじ)年の2015年のお年玉付き年賀はがきに印刷された羊のデザイン。「どこかで見覚えが」と記憶をたどれる人は少ないと思うが、実は12年前の未年のはがきと同じデザイナーによる「続編」だったとインターネットで話題になっている。

 前回の03年の未年は、料金を示す左上の「料額印面」の羊が編み物をしている姿だったが、今回は完成したマフラーを首に巻き、編み棒を持っている。

 日本郵便によると、12年越しの物語が実現したのは、当時のデザインを手掛けた星山理佳さん(40)の発案。星山さんによると、前回も編み物をする羊のほかに、消印を示す年賀マークを毛糸、はがき下部のくじ番号の絵柄をマフラーにしたら話題になり、構想を温めてきたという。

 日本郵便は年賀はがきの販売サイトで「編みかけだったマフラーが完成しました」とPR。ネットでは「粋だね」「12年後が楽しみ」などの反応が広がっている。

 2004年をピークに年賀はがきの発行枚数が減り続ける日本郵便にとって思わぬ福音? 星山さんは「気付いてくれた方がいてうれしい。デザインをきっかけに年賀はがきに興味を持ってもらえたら」。【横山三加子】

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