「卒原発」具体化へ政策行程表 滋賀県知事表明
滋賀県の三日月大造知事は17日、自らが知事選で掲げた「卒原発」をはじめ、地球温暖化対策も含めた新たなエネルギー政策について、県基本構想などを策定後、本年度中に行程表(ロードマップ)の具体化に向けて作業を始める考えを示した。
県庁であった自民党県議団との意見交換会で述べた。
会合では県議から、産業界には卒原発に対して戸惑いの声があり、ロードマップを示すべきとの意見が出た。三日月知事は「原発に依存しないエネルギー社会をできるだけ早く滋賀からつくる思いは不変」と強調。国が原発の廃炉対策を示していない課題などを指摘し「県にできることの限界はあるが、できることを着実に積み重ねる」とした。
その上で「再生エネルギーの導入や温室効果ガス削減の取り組みを統合させるための県庁組織と計画づくりを先週指示した」とし、卒原発を含めた新たなエネルギー政策のプラン策定に意欲を示した。
また、衆院選が実施された場合と来春の県議選への対応を問われ、三日月知事は「知事として選挙は中立」として特定の政党や候補を支援しない考えを明らかにした。
【 2014年11月17日 21時50分 】