交通事故死ゼロの風を吹かせようと、県と県警、各市町村は14日までに、県内の交通死亡事故の現場241カ所に「黄色い風車」を設置した。世界道路交通犠牲者の日(16日)などに合わせ、昨年から始まった運動で、12月1日まで。
交通事故死ゼロを願って設置された「黄色い風車」=県警本部
2011年から13年までの3年間に県内で起きた死亡事故279件のうち、遺族らが同意した241カ所に風車を設置。26カ所には「父ちゃんにもらった生きる強さを大切に引き継いで生きます」「あなたの大きな愛を忘れません」など遺族のメッセージが入ったリボンが結ばれている。県警本部前や県庁新館ロビーにも設置した。
県警によると、今年の県内の死亡事故は13日現在63人で前年同期より7人少ない。県警犯罪被害者支援室は「悲惨な事故を風化させることなく、死亡事故の根絶につなげたい」と話している。(久保田尚之)
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