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債券取引で高齢者から詐取 主導は暴力団か
11月17日 16時54分

債券取引で高齢者から詐取 主導は暴力団か
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再生医療の研究開発を行うとする実体のない会社の債券の取り引きを高齢者に持ちかけ、現金をだまし取ったとして東京の詐欺グループが摘発された事件で、逮捕された暴力団幹部や組員が、だまし取った金を回収してほかのメンバーに分配するなど主導的な役割をしていたことが、警視庁への取材で分かりました。
警視庁などは幹部らが所属する都内の暴力団事務所を新たに捜索し、調べを進めています。

この事件は再生医療の研究開発を行うとする「ジャパンメディカル」という実体のない会社のパンフレットを送りつけたうえで、債券の取り引きを持ちかける電話をかけ、大阪の80歳の女性から現金8500万円をだまし取った疑いで、東京・赤坂の雑居ビルを拠点にしていた詐欺グループが摘発されたものです。
警視庁などは住吉会系の暴力団幹部、上田浩範容疑者(38)ら15人を逮捕するとともに17日午後、上田容疑者らが所属する暴力団の文京区にある事務所を新たに捜索しました。
警視庁によりますと、このグループは現金を私書箱に郵送させる手口で詐欺を繰り返し、被害は全国で15億円に上るということですが、上田容疑者をはじめ、ともに逮捕された同じ暴力団の2人の組員が、だまし取った金を回収してほかのメンバーに分配するなど主導的な役割をしていたことが警視庁への取材で分かりました。
警視庁などは、だまし取った金が暴力団の資金源になっていたとみて実態の解明を進めています。

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