下司佳代子
2014年11月17日18時05分
神戸市は17日、阪神大震災から20年となる来年1月17日早朝に、神戸市中央区の東遊園地で開かれる追悼式典に多くの人が参加できるよう、市西部の住宅地と会場近くの三宮を結ぶ市営地下鉄西神・山手線で、臨時列車を走らせると発表した。始発でも式典の黙禱(もくとう)に間に合わないと、被災者支援団体などが市に運行を求めていた。式典に合わせた臨時列車の運行は初めて。
「1・17希望の灯(あか)り」がともる東遊園地では毎年1月17日、竹灯籠(どうろう)を並べるなどして多くの市民らが集まり、震災が起きた午前5時46分に合わせて黙禱する。現在のダイヤでは、始発は西神中央発午前5時23分、三宮着同53分で、黙禱に間に合わず、ほかに並行して走る鉄道もない。
このため、市は西神中央発午前4時13分、三宮着同43分の臨時列車(各駅停車)を1本運行する。市営地下鉄海岸線は「JRや山陽電鉄が並行して走っており、臨時運行は考えていない」(市交通局)という。
また市によると、ポートライナーと六甲ライナーを運行する市の外郭団体「神戸新交通」も、同様に早朝の臨時列車の運行を検討しているという。(下司佳代子)
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朝日新聞社会部
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