イスタンブール=春日芳晃
2014年11月17日10時48分
「イスラム教徒がアメリカを発見した。コロンブスではない」――。トルコのエルドアン大統領は15日、中南米のイスラム教徒指導者との会合で、クリストファー・コロンブスによる米大陸「発見」の約300年前に、イスラム教徒がすでに同大陸に到達していたと断言した。
トルコのメディアによると、エルドアン氏は「中南米とイスラムの接触は12世紀にさかのぼる。イスラム教徒の水夫が1178年、アメリカ大陸に到達した」などと語った。
トルコ紙ヒュリエットなどによると、エルドアン氏の発言は、1996年に米国のイスラム系教育団体の歴史家が発表した論文に基づくとみられる。この論文では、コロンブスはキューバ北東部付近を航海中、沿岸の山頂にモスクを見たと航海日誌に記したとし、「イスラム教が米大陸で広まっていた」証拠と指摘。エルドアン氏は会合で、キューバ政府の許可が下りれば、コロンブスが見た山頂に「新たなモスクを建設したい」と語った。
だが、歴史家の多くは、コロンブスの記述は山頂の形がモスクに似ていることを例えた表現とみており、コロンブスの到達より前に米大陸でイスラム教が広まっていたとする見方には否定的だ。(イスタンブール=春日芳晃)
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朝日新聞国際報道部
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