消費増税判断の4回目点検会合、予定通り実施に6人賛成・2人反対
[東京 17日 ロイター] - 政府は17日、第4回の消費税再増税を判断するための有識者点検会合を開き、有識者10人から「経済・金融」をテーマに意見を聞いた。資料を提出した有識者9人のうち、6人が予定通り来年10月から消費税率を10%に引き上げることに賛成し、2人が引き上げに反対を表明した。
予定通りの増税に賛成したのは、慶大の深尾光洋教授、RBS証券の西岡純子チーフエコノミスト、冨山和彦・経営共創基盤最高経営責任者(CEO)、SMBC日興証券の末澤豪謙・金融財政アナリスト、野村資本市場研究所の江夏あかね主任研究員、みずほ証券の上野泰也チーフマーケットエコノミスト。
賛成の理由は、多くが消費税再増税の延期が必要なほど足元の景気が落ち込んでいるわけではないとし、先送りで日本財政への信認が損なわれることに懸念を示した。西岡氏は、経済が循環的な回復局面にある中、財政再建先送りで良いことはないと主張。末澤氏は、今年4月の消費増税の影響は「想定よりもやや大きかった」としながらも、天候不順など「一時的な要因も多い」として「消費再増税の判断を左右するレベルではない」との認識を示した。上野氏は「条件付き賛成」とし、経済への短期的な痛みと増税の必要性を政府が国民に十分説明できることが前提とした。
深尾氏は、予定通りの増税実施とともに、第3の矢である成長戦略の強化策として「移民政策の転換」に言及。冨山氏は、仮に延期する場合は引き上げ時期をめぐる不確定性を排除すべきとの見解を示した。
一方、増税に反対したのは早大の若田部昌澄教授と三菱UFJリサーチ&コンサルティングの片岡剛士主任研究員。若田部氏は、消費税再増税はデフレ脱却を最重要課題と位置づけているアベノミクスに矛盾していると指摘するとともに、経済成長によって財政再建は可能と主張。片岡氏は、消費税再増税の延期と3兆円規模の経済対策の必要性を訴えた。
政府は消費再増税判断の参考とするため「今後の経済財政動向等についての点検会合」を開き、有識者や専門家45人から5回に分けて意見を聞いている。
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