1ドル=125円が円の底値?

1ドル=125円が円の底値?

2014年11月17日09時43分
[ⓒ 中央日報/中央日報日本語版]
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  先週末14日のロンドン外国為替市場では1ドルで116.29円を買うことができた。115円台でしばらく上下するようだったがついに116円台に進入した。

  このところの円急落は日本銀行の奇襲的な追加金融緩和から始まった。ここに安倍晋三首相の早期総選挙のうわさが加わった。中央銀行の通貨政策に政治的不安まで加わった結果というわけだ。

  1ドル=116円はどの予想値よりも低い。ブルームバーグが先月東京など外国為替市場参加者を対象にアンケート調査を行った結果によると、過半数が来年第2四半期にも110円台に達すると予想した。ブルームバーグは「多くの外国為替市場参加者が最近の円急落にあわてている」と伝えた。円の自由落下の裏には為替投機勢力がとぐろを巻いている。ロイターは最近の米商品先物取引委員会の資料を基に、「(11月に入り)円が下がるという側にベッティングするヘッジファンドが急増している」と15日に伝えた。11日現在円下落にベッティングした契約件数は円上昇にベッティングした契約より8万2563件多かった。わずか1週間で15%以上増えた数値だ。

  こうした為替投機は円急落を呼び起こしかねない。ブルームバーグはオプション市場のベッティングを基に年末までに1ドル=120円台に達する確率は60%程度と伝えた。 円急落は日本にとって良いことばかりではない。あまりに落ちれば日本政府が国債を海外に売って資金を調達できなくなる。

  日本は円がありがたくない水準に達すれば迷うことなく介入したりした。実際にブルームバーグは「1990年代に日本銀行は円が1ドル=125円台に達すればとても積極的に市場に介入し円の追加下落を防ごうとした」と伝えた。

  もちろんいまの日本の実体経済と金融状況は90年代と違うかもしれない。だが、円がとても早く下がり適当な基準を求めにくいこのごろ、125円台はそれでも参照するほどの歴史的記録であるわけだ。

  
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