奥村輝
2014年11月17日13時59分
国際自然保護連合(IUCN)は17日、生物の絶滅危機に関する情報を紹介する「レッドリスト」の最新版を発表し、日本人の食卓になじみ深い太平洋クロマグロを絶滅危惧種として掲載した。他にも、アメリカウナギやトラフグに似て食用にされているカラスフグも絶滅危惧種とした。食用や売買が制限されるものではないが、保護の必要性が改めて指摘された。
今回、7万6199種を評価、2万2413種を絶滅危惧とした。
太平洋クロマグロは、「軽度懸念」から「絶滅危惧2類」へと移った。「絶滅の危険が増大している」との意味だ。すしや刺し身としてアジアで高い人気があり、メキシコなどが漁獲を増やし多くを日本へ輸出している。IUCNは、過去22年で個体数が33~19%減少したと推定。ほとんど幼魚で漁獲されていることから、再繁殖の機会が奪われているとしている。
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