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 沖縄県知事選と那覇市長選で推薦候補が敗れた自民党は、安倍晋三首相が意向を固めた解散・総選挙や来春の統一地方選を控え、打撃を受けた。一方、同知事選で当選した翁長雄志氏を支援した共産、社民両党は「勝利」に沸いた。

 自民は7月の滋賀県知事選で、脱原発を掲げた民主系候補に敗北。10月の福島県知事選では民主との「相乗り」で勝利したものの、今回の沖縄では知事選と県庁所在地の市長選でも敗れた。アベノミクスの成否が問われる総選挙を控え、地方の民意をすくい取ることに苦戦気味だ。

 自民党の茂木敏充選挙対策委員長は16日夜、党本部で「内閣や自民党の支持率は比較的安定している」と述べ、地方選の結果は影響しないと強調した。