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【栃木】

さようなら原発 宇都宮で2000人パレード

思い思いの格好で原発反対を訴えるパレードの参加者たち=宇都宮市で

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 脱原発を呼び掛ける「さようなら原発! 栃木アクション11・16」が十六日、宇都宮市中心部で行われ、親子連れら約二千人(主催者発表)が参加した。人々は秋空の下、「原発を未来に残すな」「再稼働反対」などと声を上げながら、市街地を力強く行進した。

 住民団体による実行委員会が主催し、今年で三回目。パレードに先立ち、宇都宮城址(じょうし)公園で行われたトークイベントには、福島県出身で講談師の神田香織さんや、「14ひきのねずみ」シリーズで知られる益子町在住の絵本作家いわむらかずおさんらも応援に駆け付けた。

 「はだしのゲン」や、チェルノブイリ原発事故を題材に語ることもあるという神田さんは「一国の首相が『福島第一原発の汚染水はコントロールされている』とうそをつき、うその話をするはずの講談師が本当のことを言っている」と皮肉り、会場の笑いを誘った。

 いわむらさんは、自然の尊さを訴える自身の作風に引きつけ、「14ひきの一家も原発に反対している」と穏やかな口調で語った。

 その後、参加者たちは、仮装したり、楽器を鳴らしたりしながら、JR宇都宮駅に向かってパレード。高濃度の放射性物質を含む「指定廃棄物」の最終処分場候補地に選ばれた塩谷町からも、多数の住民が参加した。 (大野暢子)

 

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