甘利明経済財政・再生相は17日午前、7~9月期国内総生産(GDP)速報値発表後の記者会見で、7~9月期の実質GDPが2四半期連続でマイナス成長となったことを受け、「消費増税によって景気が失速し、デフレに戻ってしまってはいけない」と述べた。
4月に消費税率を8%へ引き上げたことへの判断については「デフレ下で消費増税を行うことの影響について学べた」と振り返り、「デフレマインドが払拭しきれないなかで、消費税を引き上げるのはかなり影響が大きい」と語った。
そのうえで「大事なことは好循環をしっかりまわしていくことだ」と強調。「企業収益は過去に例のないくらいに好業績をあげている。それが内部留保にとどまらず、雇用者報酬に反映されることが一番大事だ」と指摘し、「好循環を作っていく環境は間違いなくスタートしている。それを継続することが大事だ」とした。〔日経QUICKニュース(NQN)〕
甘利明、GDP