GDPが予想外のマイナス、株安・債券高・円安が進行=東京市場
[東京 17日 ロイター] - 17日午前の東京市場で、株安・債券高が進行している。日本の7─9月期国内総生産(GDP)が年率1.6%減(市場予想は2.1%増)と予想外のマイナス成長となったことで、ファンダメンタルズの弱さを反映した動きとなっている。ドル/円は、政策期待からいったん上昇したものの、株安進行が嫌気され上げ幅を急速に縮小させている。
日経平均.N225は一時250円を超える下落となり、1万7200円台前半まで軟化した。10年債長期金利JP10YTN=JBTCは0.465%に低下。ドル/円JPY=EBSは一時、117円台まで上昇したが、現在は116円台前半まで弱含んでいる。
SMBC日興証券・日本担当シニアエコノミストの宮前耕也氏はGDPについて「市場予想と比べると、民間消費、設備投資、民間在庫が弱かった。消費と設備投資はファンダメンタルズの弱さを反映しており、悪い内容といえる。在庫はテクニカルには在庫取り崩しを意味するので悪い内容ではないが、全体としてかなり弱い結果といえる」と指摘。消費再増税延期・衆院解散は決定的だろうと述べている。
(伊賀大記)
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