東国原氏、橋下氏後継に浮上!慎重姿勢も復帰支障なし
橋下徹大阪市長(45)=維新の党共同代表=と松井一郎大阪府知事(50)=同幹事長=が年内に想定される次期衆院選に出馬した場合の後継候補として、東国原英夫・前宮崎県知事(57)の擁立が検討されていることが16日、分かった。
維新の党は2人が出馬し、市長、知事を辞職した場合のダブル選挙に備え、“後がま”候補選びに着手。知名度が高く、知事としての実績もある東国原氏が浮上した。市長、知事のどちらかは、未定。
松井氏は16日、出馬可否について「やるときは2人でやる」と橋下氏と歩調を合わせることを強調し、後継候補擁立については「さまざまな方から意見もあり、考えている」と述べた。
東国原氏は次期衆院選で、大阪などの小選挙区で公明候補への“刺客”としての擁立も検討されているが、本人は慎重な姿勢。15日のテレビ番組では、「ないです」と出馬を否定していた。
東国原氏は、県産品PRなど宮崎県知事として実績を残し、1期で退任。11年4月の都知事選に出馬したが、落選した。その後は維新の政策作りに関わった。12年12月の衆院選では旧日本維新の会から比例近畿で出馬、当選。旧太陽の党との合流による内部対立で昨年12月に離党し議員辞職したが、その後、維新は旧太陽系と分党しており、東国原氏の復帰自体に大きな支障はないとみられる。
タレント時代から東国原氏は、橋下氏と近い関係にあり、維新の看板政策・大阪都構想についても「歴史に残る取り組み」と評価していた。
衆院議員辞職の際、「地方自治に取り組みたい」とも話していた東国原氏。この日までに取材に応じ、後継候補案について「事実関係が分からないので、何ともコメントのしようがありません」としたが、維新ツートップの出馬検討には「野党再編の起爆剤になる」とエールを送っていた。