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» 2014年11月17日 08時01分 UPDATE

「オタク」だから罪を犯すのか? 3Dプリンタ銃事件で自らが秘めるオタク性を見つめ直した (1/5)

「オタクだから犯罪を起こすのか」――3Dプリンタで製造した拳銃を所持したとして大学職員が逮捕された事件。「オタク」を自称する被告のTwitterがクローズアップされる中、取材を通じ、記者自身も自らの「オタク」性に深く向き合った。

[産経新聞]
産経新聞

 3D(3次元)プリンターで製造した殺傷能力がある拳銃を所持したとして、大学職員だった居村佳知(よしとも)被告(28)が逮捕された事件。新人記者として横浜総局に配属された6日目に遭遇した、最初の“ヤマ”だった。「オタク」を自称する居村被告の短文投稿サイト「ツイッター」上の言葉がクローズアップされていった中で、取材を通じ、記者自身も自らの「オタク」性に深く向き合い、考えさせられた。「オタクだから犯罪を起こすのか」−。答えは「NO」だ。

共通する「オタク」性を感じてしまい…

 神奈川県警が、銃刀法違反(所持)容疑で居村被告を逮捕した5月8日の夜。

 「居村被告のツイッター分かる?」

画像 居村佳知被告は1審の判決当日、ツイッターで自己の主張をつぶやいていた

 3Dプリンターを扱う家電量販店の取材がうまくいかず、気落ちして帰社したところに、先輩記者から声を掛けられた。

 アカウントはすぐに見つかった。そこには、美少女のイラストアイコンに、メイドを愛する思い、独特の口調があふれていた。一目で自らと共通する「オタク」性を感じた。

 というのも、記者自身、物心がつく前から息を吸うように漫画を読み、中高生の時には「新世紀エヴァンゲリオン」などに代表される「セカイ系」と呼ばれるアニメに傾倒。大学時代は毎年夏と冬に開催されるコミックマーケットにいた「オタク」だったからだ。

 だが、この時点では、自らを含め「オタク」を見つめ直すきっかけになるとは、思いもよらなかった。

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