こちらの記事がすごく面白かったので、思うことを書いておきます。
3年後に生き残るアフィリサイトを考えてみた① - たかぽんアンテナ
コンテンツの質で勝負するサイトは負ける
印象的なのはここ。
コンテンツの質で勝負すると必ず行き詰まる
話をサイトアフィリエイトに戻すと、「価値とは比較されると、減少する」ということから、コンテンツの質を追求して勝負していくと行き詰まる可能性がかなり高いと考えます。
また、デジタルコンテンツというのは、基本的に模倣が最も簡単なので、その流れをさらに加速させます。
著者は続けて、「コンテキスト(文脈)」が大切だと語ります。詳しくはぜひ元記事で。
元記事はアフィリエイトサイトの未来について語った記事ですが、この話はぼく自身も意識しておりまして、もはや「質」にこだわるのは違うなぁと思うわけです。
恐るべし!はあちゅうのチャーハン画像
もんのすごい分かりやすい例を出せば、奇しくも上の記事でも紹介されているはあちゅうさんのブログ。うち、たまにはあちゅうさんにアクセス負けるんですよ。じゃあ彼女が何を書いているかというと、けっこうな割合で、ごはんの写真なんです。たとえばこの記事、もはや文章はほとんどありません。なのにアクセスは莫大。この記事を読んでいると、お前はチャーハン以下だ!と引導を渡されている気分になります。
実際、グルメレポとして見るのなら、もっともっと「質」の高い記事、サイトは山のようにあると思います。でも、これは「はあちゅうさんが紹介している」からアクセスも伸びる、つまり価値があるんです。すごいわかりやすくいえば、これが「コンテキスト」だと思うわけです。
要するに「ファン」を作るのが大切。
いやまぁ、「コンテキスト」というかっこいい言葉を使ってますが、要するに「ブランドに対してファンがつくか」が大切になるということです。
で、良いコンテンツがあればコンテキスト(ファン)が付いてくるか、というと必ずしもそうではなかったりします。たとえばnanapiは良いコンテンツがたくさんありますが、nanapiのファンってそんなに多くないですよね。nanapiが大好きでずっと見続けている人、というのはそんなにいないと思われます。
今流行りのオウンドメディア施策だと、ここが勘違いされている感じもありますね。ライオンが手の込んだオウンドメディアをやっていますが、ぼくはこれ、nanapiとの違いがわかりません。コンテンツの質は高いし、アクセスも集まりそうですが、別に面白くないんですよ。数字でいうと、離脱率が高そうです。
Google的な良質コンテンツは、ファン形成とは関係が薄い
さらに突っ込んでいうと、Google的な意味での「良質なコンテンツ」を作ることと、ファンを集めていくことは、基本的に関係が薄いと考えています。
Googleは「入り口」としては使えますが、ゼロからのブランド形成にはなかなか役立ちません。実際、はあちゅうさんのブログってあんまり検索流入ないんじゃないかな…。ファン形成というのは、むしろマスメディア露出とかオフラインの施策とか、単なるGoogle対策とは違った方法で実践していくものなのでしょう。
質の勝負は行き詰る
先の記事に「コンテンツの質を追求して勝負していくと行き詰まる可能性がかなり高いと考えます」とありますが、まさに、質の勝負はどこかで行き詰るんですよね。書き手も賢くなっていきますから、そのうち安価なクラウドソーシングでも、Google的な意味で良質なコンテンツが量産できるようになると思います(というか、すでにそうなっているかも)。
だから、高品質なサイトを作ろうとする努力は、常識的な範囲で十分だと思います。いっそ質なんぞ無視しても大丈夫です。それよりも、読者から愛されるための施策を打ちましょう。そうすれば、検索エンジンの流入もコンバージョンも、あとからついてきます。
理想は芸能人ブログ
超ざっくりいえば、理想は芸能人ブログだという結論です。ほら、アメブロの低品質な芸能人ブログを見てください!ランキング1位の北斗晶さんのブログ、すごい品質低いですよこれ。でも、化け物みたいなアクセス数があるんです。
まぁここまで行くと行きすぎな感じもありますが、芸能人ブログはひとつの理想形だと思います。こういう読者のつけ方を、ぼくらブロガーは意識しないといけないのですよ。わかりますか。わかってますか。
写真数枚アップするだけで300万PVとかいけたら、運営的にも楽になりますしね。高品質なコンテンツは制作時間が掛かるのも問題です。理想は写真だけで300万PV、これですね!
以上
DJあおいでした
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