ナポレオン愛用の帽子がオークションに

11月17日 5時42分

フランスの皇帝ナポレオンが愛用した角が２つある帽子がオークションにかけられ、事前の予想価格のおよそ５倍の２億７０００万円余りで落札されました。

オークションに出品されたのはナポレオンのトレードマークとして知られる角が２つある帽子で、１８１０年ごろに愛用し、戦場でもかぶっていたとみられています。
１６日にパリ郊外で開かれたオークションで、帽子は事前の予想価格のおよそ５倍の１８８万ユーロ（日本円にして２億７０００万円余り）で落札されました。
帽子は、ナポレオンに仕えた獣医師が所有していたもので、その後、モナコ公国の美術館で展示されていました。
ナポレオンは、同じ型の帽子をおよそ１２０個持っていたと言われていますが、現存するのは２０個ほどだということです。
ナポレオンの帽子がオークションにかけられるのは４５年ぶりのことで、誰が落札するのか注目が集まりましたが、オークション会社は韓国の大手食品メーカーが落札したことを明らかにしました。
この会社の男性は「帽子を新しい社屋に展示し、多くの人に来てもらいたいと考えている。もう少し安ければよかったが、落札できてよかった」と話しています。
モナコ公国は今回のオークションにナポレオンゆかりの品々５００点をかけていますが、来年１月にも５００点を追加で出品する予定で、どのような愛用品がお目見えするのか話題になっています。