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【政治】

沖縄知事に翁長氏 辺野古推進の現職破る

2014年11月17日 07時08分

沖縄県知事選で当選を確実にし、万歳する翁長雄志氏=16日夜、那覇市で

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 任期満了に伴う沖縄県知事選が十六日、投開票され、米軍普天間(ふてんま)飛行場(宜野湾(ぎのわん)市)の名護市辺野古(へのこ)への移設に反対する無所属新人の前那覇市長翁長雄志(おながたけし)氏(64)が、移設推進派で三選を目指した無所属現職の仲井真弘多(なかいまひろかず)氏(75)=自民、次世代推薦=ら三人を大差で破り、初当選した。安倍政権は日米合意に基づき辺野古移設を進める方針だが、移設関連の手続きが遅れる可能性がある。那覇市長選も十六日投開票され、翁長氏の後継で無所属新人の前副市長城間幹子(しろまみきこ)氏(63)が、元副知事与世田兼稔(よせだかねとし)氏(64)=自民、公明推薦=を大差で破り、初当選した。

 沖縄県知事選で仲井真氏が敗れたことで、安倍政権にとっては、七月の滋賀県知事選に続く知事選での敗北となった。

 翁長氏は十六日夜、那覇市内で、昨年十二月の仲井真氏による辺野古沿岸部の埋め立て承認について「法律的な瑕疵(かし)があるかどうか判断を下したい。民意を踏まえ、県側が撤回を申し入れることも十分に起こり得る」と語った。米海兵隊のMV22オスプレイの配備撤回に関しても「しっかり実行できるよう全力を尽くす」と強調した。

 翁長氏は自民党沖縄県連幹事長を務めたこともあり、知事選は保守分裂の戦いとなった。翁長氏は「辺野古に新しい基地を造らせない」と訴え、自民党を除名された那覇市議や共産、社民両党が支援した。

 仲井真氏には、自民党の谷垣禎一幹事長や菅義偉(すがよしひで)官房長官ら政権幹部が応援に入り、経済振興を前面に打ち出したが及ばなかった。公明党県本部が辺野古移設に反対し、自主投票となったことも響いた。

 仲井真氏は十六日夜、知事選の結果について記者団に「想定外の結果だ」と強調。普天間飛行場の危険性除去が最優先とした自身の公約について「きちんと伝わらなかった」と述べた。

 投票率は64・13%で、二〇一〇年の前回60・88%を3・25ポイント上回った。

 無所属の元郵政民営化担当相下地幹郎(しもじみきお)氏(53)は、県民投票による移設問題決着を提唱した。無所属の元参院議員喜納昌吉(きなしょうきち)氏(66)は、埋め立て承認の撤回を主張した。

◇沖縄知事選開票結果

当 360,820 翁長雄志 無新<1>

  261,076 仲井真弘多 無現=自次

  69,447 下地幹郎 無新 

  7,821 喜納昌吉 無新 

  全票終了

翁長雄志(おながたけし) 64 <1>

(元)自民党県幹事長・那覇市長・県議・那覇市議▽法大

(東京新聞)

 

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