カラオケを愛する多くの方々に、歌う事を楽しんでもらうためです。
―歌唱力の向上が目的ということですか?
純粋に歌を楽しんでもらうのが目的です。諦めている人がいるじゃないですか。
自分なんか上手くならないし、たいして歌ってないしって。でも、あなたも上手になるんですよ、というのを知ってほしいんですよね。
―指針のためということですね。
そうですね。皆さん好きな歌ってあると思いますし、あんまりカラオケに行かないって人も好きな歌には色んな思い出が乗っかってたりするじゃないですか。
そうやって歌うことで楽しんでもらいたいですね。楽しみ方も色々あって、私の場合は簡単に言っちゃうと告白のアイテムというか気持ちを伝えるアイテムだったりするんですけど。ある意味、下心を叶えさせるアイテム。(笑)
総合的に言えば歌う事を楽しんでもらいたいから、精密採点DXという形で提供してます。
色んな部分があるとは思うんですけれど、弊社が特にこだわったのは総合得点の算出の仕方の部分。あとは皆さんが目に見えるもので分かりやすく言うならば、結果画面で出てくる分析レポート。この部分でかなり的を射たアドバイスができていると思います。
―算出方法とは具体的に加点か減点かということですか?
歌唱した曲に対して何点か、と採点するチューニング具合ですね。
―他社のマシンは減点方式を使っているとよく聞いたりするのですが…。
他社の製品が具体的にどのような仕組みを使っているのかは分かりません。
―期待通りの点数により近づけたというのが、精密採点DXのアルゴリズム的な算出方法という所ですよね。
そうですね。分かりやすく言えば、音程が合っているかとか、ビブラートをどのくらい使ったかなど、それらを検出するのは、歌の事を全く知らなくてもプログラムや信号の事を知っている技術者ならば出来ますが、それに対してどういう点数を付けるかってなると、そこは芸術の世界なので知識やノウハウがある人じゃないと出来ないんですね。そこの所が大きく違うと思います。
総合得点の算出の仕方、つまりチューニングにはとても苦労したんですけれども、分析レポートの開発にも苦労しました。
―チューニングというのは、精密採点Ⅰ、Ⅱに比べるとかなり違っているんですよね?
精密採点DXでは大きく変わって、色々と手を加えています。
―より人が聞いて高得点だな、と思う部分は、本当に高得点である様にチューニングしたという事ですよね。
そうですね。
―今までの精密採点(IやⅡ)には分析レポートは無いですよね?
無いですね。精密採点DXからです。だから、かなりのチャレンジだったんですけれども、昔からどこが悪かったのか教えてくれという要望はあったわけですよ。だけど、そんなに簡単に出せるもんじゃないと思っていて、自分としては諦めてたんです。
でも、踏み込んで行ったらいけそうだ!となって。そこで開発を進めてみようとなって。
実際、お客様から好評価をいただきまして、自分が考えていた以上に喜ばれるモノができたんじゃないかなって思っています。