チームしゃちほこが昨日11月15日に埼玉・さいたま市文化センター 大ホールにてホールツアー「僕らのカラオケワンダーランド」の2公演目を開催した。
秋本帆華の17歳の誕生日当日に行われたこの公演では、会場のロビーに彼女の等身大パネルや過去に使用したヘッドドレスなどを展示した「秋本帆華殿」を設置。バースデーメッセージを書けるフラッグも用意され、開演までの時間にファンによるメッセージがびっしりと書き込まれた。またこの日坂本遥奈は足を負傷中のため、車いすでライブに参加した。
ライブは初日公演と同じく彼女たちが12月10日にリリースする新曲「シャンプーハット」で幕開け。序盤から「colors」「いいくらし」「首都移転計画」「愛の地球祭」と間髪入れずに4曲を畳み掛け、観客のテンションを一気に引き上げた。
中盤ではカラオケをイメージしたライブを展開。安藤ゆずが“フロント”に電話で「ピザ」を注文をして始まった「ピザです!」や坂本が富永TOMMY弘明になりきって歌った「サマラバ」など趣向を凝らしたステージで観客を喜ばせる。その後彼女たちは「カラオケは騒ぎまくるのもいいけど、座るのもいいよね」と話し、スツールに座って歌うアコースティックパートへ。6人はボイスパーカッションを駆使した「赤味噌Blood」と、堂々とした歌声を会場中に響かせた「エンジョイ人生」の2曲で、いつもの元気いっぱいのパフォーマンスとは異なる一面を見せつけた。
このツアーで恒例のルーレットでセットリストを決めるコーナー「僕らのカラオケワンダールーレット」では機材トラブルがありつつも、メンバーが機転を利かせ無事パフォーマンス曲6曲をセレクト。姉妹グループであるももいろクローバーZと私立恵比寿中学の楽曲のダンスを取り入れた「アイドンケア」や会場中がジャンプした「トリプルセブン」などハイテンションなナンバーが6曲続けて披露された。
ひとしきり盛り上がったところでフロントからの電話が鳴る。安藤ゆずが対応し「お誕生日の子がいるんですけど“誕生日割”とか効きませんか?」と交渉するもうまく行かず、とりあえずもう1曲歌ってから考えることに。そして「カントリーガール」をキュートに届けると、6人は無言でステージを去ってしまった。
暗転した場内にはアンコールならぬ“延長コール”が湧き上がる。それを受けて再び舞台に現れたチームしゃちほこは「お願い!unBORDE」で“延長タイム”をスタートさせた。MCで咲良菜緒は「今回初めて埼玉でライブをさせてもらいました。初めての地にこうやって来れるのはいろんな人の応援があってできることだと思います。だから埼玉、(名古屋と)姉妹都市になろうぜ! 埼玉にまた戻ってきます!」と再訪を誓って歓声を浴びる。秋本は「今日私、17歳になりました」と話し始め、「ガイシホール公演という同じ目標に向かってがんばれる仲間がいるのは帆華にとってすごくうれしいことです。いつもはへにゃってしてるけど、たまにはシャキッとして『おお!』って言わせられるように17歳はがんばるので、こんな帆華ですがこれからも応援よろしくお願いします」と17歳の抱負を述べた。
「明け星」を歌唱したあと、秋本にはケーキとファンのメッセージ入りの巨大フラッグがプレゼントされた。感激した秋本はフラッグに飛び込み「ありがとうございます!」と満面の笑みを浮かべる。彼女は会場中から「Happy birthday to you」の合唱を受け、「17歳のうちに野菜とフルーツを包丁で切れるようになって、女子力を上げたい」と話してからケーキのロウソクを吹き消した。その後坂本の提案で秋本はソロ曲「おっとりガールの憂鬱」を歌唱。そして残りの5人は秋本に「大好きっ!」を歌詞の一部を“帆華”に替えて贈り、場内をハッピーなムードに包み込んだ。
感極まった秋本は涙を浮かべるも「泣いてないです」と主張。そんな秋本を咲良がステージに設置された階段の上にエスコートすると、咲良は「今日はほーちゃんのお誕生日だから、私は煽りません。YOUやっちゃいなよ!」とラストナンバーの煽りを秋本に託す。そして秋本の曲振りから「抱きしめてアンセム」が披露されたところで、「僕らのカラオケワンダーランド」の2公演目は幕引きとなった。
なおチームしゃちほこの公式YouTubeチャンネルではメンバーが2015年1月3日に愛知・愛知県体育館で行う「鯱詣」の抱負を語る動画を公開中。この映像で彼女たちは「鯱詣」を題材にしたあいうえお作文にも挑戦している。