日本では黙殺されるエボラウイルスの秘密
エボラ出血熱がひろがっている。
私は、陰謀説と言うものにはあまり興味がない方なのだが、しかし、下記のよう
な情報に接すると、ちょっと考えててみたくなる。ありそうな話だな、と思ってし
まう。軍事的背景や、遺伝子組み換えによるおかしな農薬や作物を作りだしている
アメリカの企業などの動きも考えてみると、あり得ないことと言えないような気が
している。
『紙の爆弾』(鹿砦社刊)という雑誌がある。私のよく読む雑誌の一つである。
というより年間購読している。
その12月号(いま書店に売られている)には、『全世界に拡大するエボラ感染
爆発 日本では黙殺されるエボラウイルスの“秘密”』と題する記事が載ってい
る。筆者は「取材・文 佐藤雅彦(ジャーナリスト・翻訳家)」。
【鹿砦社は、この夏から『NONUKES voice』という脱原発情報マガジンの刊行を
始めた。そのvol.2が11月20日に発行される。】
この記事の冒頭は次のように始まる。
《西アフリカで発生したエボラ出血熱の感染流行が、欧米や中国などに波及しつ
つある。エボラウイルスの由来や今回の感染爆発については不審な点が多く、ア
フリカの感染爆発を人為的に引き起こされたものと疑う“陰謀説”も出ている。
そうした陰謀は可能なのか? エボラウイルスの突発出現と感染爆発を冷静に観
察すれば、陰謀説が出て当然なのだ。陰謀説の合理性や可能性を吟味もせずに鼻
で笑っている態度こそ、愚かな知的怠惰である。》 彼は本文の中で、《エボラウイルスやエイズウイルス(HIV)など、近年になっ
て突然出現して感染者に致命的なダメージを与えるウイルスを「突発出現ウイル
ス(emerging virus)」という。》と書き始める。 この概念は、1989年、米国ワシントンで、ロックフェラー大学の助教授だ
ったスティーヴン・モースだった、という。 当時のこの大学の学長は《ジョシュア・レーダーバーグというユダヤ系の分子
遺伝学者で、彼は細菌同士が「エピゾーム」と呼ばれるリング状のDNAをやりと
りして遺伝形質が劇的に転換するという現象を発見してノーベル生物学・医学賞
を受けたが、この「エピゾーム」が、後に遺伝子組み換え技術の基本的構成要素
である「ヴェクター」として使われるようになった。つまりレーダーバーグ博士
は「遺伝子組み換えテクノロジー」の土台を作った人物である。 ロックフェラー大学のプロモートによって、米国の学界と軍部(生物兵器対
策セクター)のお歴々を集めて開いた世界初の研究会議の記録は、オックスフォ
ード大学出版会によって一冊の本にまとめられたが、その全訳である『突発性
ウイルス』(スティーヴン・モース助教授編、海鳴社、1998年)は私が訳し
た。この本(すなわち元になった国際会議)でモースのような学者諸氏が、突発
出現ウイルスの発生メカニズムを、(略)現在、世界で続々と出現している昆虫
媒介性の致死性ウイルスの収集や研究に、ロックフェラー財団とその関連組織が
いかに大きな貢献をしてきたかが、あからさまに述べられている。》 さらに次の文に続く。 《ついでに言えば、好戦主義者のヤブ政治屋ジョージ・ブッシュ前大統領の
母校で、彼もメンバーだった「骸骨団(スカル・アンド・ボウンズ)」の活動
拠点でもあるイェール大学には、ロックフェラー財団謹製ののBL3レベルの
“昆虫致死性ウイルス”研究所があり、1994年に南米から持ち帰った新奇
な致死性伝染病ウイルス(=ブラジル出血熱ウイルス)がそこから漏れて実験
者が感染し、大騒動になったことがある。》 《この「突発性ウイルス」国際会議では、最凶の致死性ウイルスとして「空
気感染するエボラウイルス」が想定されていた。そしてエボラ出血熱の感染爆
発がアフリカで発生し、それが世界中に拡大した場合にどう対処すべきかの机
上訓練も行っていた。》というのだ。 さらに著者は指摘する。 《確実に断言できることが一つある。1973年に遺伝子組み換え技術が確
立し、誰でも簡単に遺伝子操作ができるようになったことだ。米国アマゾンで
は300ドルも出せば遺伝子操作キットが買えて、おつりが返ってくる。(略)
遺伝子操作で故意または偶発的に新型ウイルスが生まれて、それが感染爆発を
起こすというシナリオも40年前から加わったわけだ。》 そして、筆者は、紹介する。 《リベリアを代表する『リベリアン・オブザーバー』紙』(9月9日付)に
「エボラ出血熱やエイズを生んだのは西洋の製薬業界とアメリカ軍部ではな
いか?」と題する記事が出た。正確にいえば現地で長年教育研究に貢献して
きた米国人の植物病理学者シリル・ブロデリック博士が、世界の人々にエボ
ラ感染爆発の陰謀めいた背景を告発した“公開書簡”である。》として、こ
の「公開書簡」の全訳の紹介をするのです。 出典:http://www.liberianobserver.com/security/ebola-aids-manufactured-western-pharmaceuticals-us-dod
このURLの最後の「dod」はthe US Department of Defense
(アメリカ国防省)。 このURLで開ける「LIBERIAN OBSERVER」のトップページの右の方にある
「Popular Stories」の「1」にこの書簡が見られる。 この書簡の見出しを『紙の爆弾』から引用し紹介する。 タイトル:エボラ出血熱やエイズを生んだのは西洋の製薬業界とアメリ
カ軍部ではないか? 科学者は告発する(2014年9月9日、植物病理
学教授 シリル・ブロデリック) 1、エボラウイルスは遺伝子組み換えで生まれたウイルスだ この「1」の中では、次のようなことが紹介されている。 《レナード・ホロウィッツは『エマージングウイルス――エイズやエ
ボラ出血熱は自然発生したのか意図的に作り出されたのか?』(1998
年》のなかで、突発出現してきた各種の疾患の脅威を、慎重かつ明快に説
明している。同書の第7章にロバート・ストレッカー博士へのインタビュ
ーが載っているが、次のような事実が暴露されている。すなわち1970
年代の初頭、当時は米ソ冷戦でKGBとCIAがにらみ合いを続けていたが、明
らかに敵国を標的とした「エイズと似たウイルス」の「製造」が進められ
ていた。(略)同12章では、アメリカには軍と医学産業が結託した“軍
薬複合体”と言うべきものが確固として存在し、「海のかなたのアフリカ
の黒人」の健康改善と疾病制圧を名目として、ワクチン接種を装って生物
兵器の実験を行ってきたことが述べられている。》 そして、この文の執筆者の佐藤雅彦氏は、《同書はすぐれた啓発の書で
あり、すべての指導者と、誰であれ科学や健康問題や陰謀というものに関
心を持つ人は、熟読して事実を知るべきだ。アフリカの指導者たちが、こ
うした事実と記録文書の数々を認知せず、言及すらしていない現状に、私
は驚くほかはない。》と述べています。 2、エボラウイルスは恐るべき歴史を持ち、アフリカでひそかに実験が
行われてきた 3、アフリカの各地、とくに西アフリカはさまざまな“突発出現疾患”、
とりわけエボラ出血熱の生体実験場としてい利用されてきた 「3」では、アメリカ国防省は、「健康な被験者に不活化したエボラ
ウイルス粒子を注射するという実験」を1億4000万ドルを出して支
援したという。 そして、この人体実験は2014年1月に始まったが、その直後の3
月に西アフリカでエボラ出血熱の感染爆発宣言が出された、という。 このことについてイギリスのガーディアン紙が批判的な記事を書いて
いるとのこと。 《米国政府の資金供与で健康な被験者を用いたエボラ臨床治験が行われ
ようとしているが、ハーヴァード大学やイェール大学のトップレベルの
科学者たちは、そんなウイルス実験を行えば、[エボラ出血熱の]全世界
的蔓延(パンデミック)の引き金を引きかない、と警告を発している。》
とのこと。 4、強引なやり方で、エボラウイルスや他の病原体がリベリアその
他のアフリカの民衆にもたらしている死と権利傷害と心の傷の永続に
よる損害を、補償させる法的行動を開始せねばならない 5、アフリカの諸国の指導者たちよ、あなたたちはアフリカの赤ち
ゃんと子どもと老若男女を守るために、いまこそ指導力を揮わねばな
らない。これらアフリカ市民は実験用モルモットではないのだ!
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