もうドジリス(の同類)なんて呼ばせない! (アンチャン)
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デュエル描写に自信がありません・・・・どうしましょう!?



一発キャラを倒したら、凄い批判を浴びました。




遊矢君はジュニアユース選手権出場に向け、今日から4連戦です。

私は事業に所属しておらず、いわばプロリーグの選手です。とは言っても個人で活動している大会荒しですが。
ですが事業のイベントに参加要請があれば参加もします。この世界で最も華のあるエンターテイナーはデュエリスト、LDSが石島選手を広告塔として雇っていたように、私にも要請がありました。よって今日はその仕事です。
当然の事ですが、仕事で行く以上真面目に取り組まなければなりません。ですから要請元の方針や指示に逆らうつもりは毛頭ありませんし、体調等に考慮しない無茶な事でなければ文句なくこなすつもりです。

「写真を見た時に思いましたけど、やっぱり宇佐美さんには白か黒が良いですよ!」
「それだったら、これとかどう?」
「きゃー!いいかもー!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ただデュエルをすればいいと思っていた私が愚かだったのでしょうか?
大手ファッションブランド、『エルメス』開発部門舞網支部。普段着からデートの衣装、普段は着ないであろう着物や浴衣、ドレスやゴシックファッションと手広く活動している日本では有数のブランドで、今回は私以外のデュエリストを雇用していないそうですが、アイドルデュエル塾など選手権の選手に依頼する機会も多いらしいです。

そして今回の仕事の経緯ですが、他のライバル社との交流と称してデュエルをしようという話になったからだそうです。専属のデュエリストが居ない両社はお互いデュエリストに依頼をすることとなったそうですが、アイドルデュエル塾もチャンピオンシップに向けて大事な時期。急遽プロ・・・今回の場合私をを短期で雇う事となったそうです。

「今回のテーマはゴシック・・・宇佐美さんの髪の色と異名を考えれば、ここは白で決まりね」
「アクセサリーをつけすぎて素材の魅力を減らさないようにしないと駄目ですね」
「髪も長くて綺麗だから、どうするか悩むわぁ~」

そして私が置かれている現状・・・・コルセットで胴を締め上げられた状態で髪を弄繰り回され、デザイナーさんやコーディネーターさんにやたらとフリルの多い服を何着も着せられ、鏡の前でクルクル回って着た時の様子を確認されています。

「・・・あの、この様な服は私には華美過ぎて似合っていないのでは?」
「何言ってるの、宇佐美さん!むしろ服が負けてるくらいだから!それもすっごい似合ってるけど、後一押し足りないから次はこれ着てみて!」
「・・・はい」

こうして5時間ほどでしょうか・・・・時折写真を取られたりしながら私はさながら着せ替え人形のようにされながら何着もの華美な服を着せ替え、ようやく解放されました。どうやら白いゴシック服で収まったようです。・・・この外周が3倍になりそうなフリルのスカートのおかげで、凄く歩き難いのですが・・・。おまけに底の厚い白い靴のおかげで歩き難さは更に倍増です。

「よし!完成よ!」
「良いですね、清楚なのにどこか退廃的で!今にも十字架に磔にされそうな感じです!」

どんな感じですか、それは。



   -----------



その後、車に乗せられて市内のデュエルフィールドへ。デュエルフィールドも様々で、コロシアムの様な物もあれば舞台の様な物もありますが、今回の場合は後者です。しかもどういう訳か大型。控室で小休止した後、連れて行かれた舞台裏。そこからステージを覗いてみると・・・

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

どういう訳か、凄い数の観客が居ました。1000・・・いえ、3000人以上居るかもしれません。しかもテレビや司会者まで・・・!これってただのファッションデュエルショーでは無かったのですか?

「あぁ、そう言えば対戦相手についての説明が無かったわね。ほら、あの喜村拓海よ」

頭の中で疑問符が踊っている時、デザイナーさんが補足してくれました。いえ・・・『あの』とか言われても知りません、誰ですか?名高いデュエリストなら名前と顔を覚えていますが、私の記憶にはそのような方は存在しませんし。

「国民的スターだし、公開デュエルともなればこの観客も当然ね。芸能界じゃ指折りのデュエリストらしいし、モデルとしても一流・・・・向こうも相当本気みたいね」
「・・・はぁ」

つまりは私が把握していないアマチュア、もしくはセミプロの選手という訳でしょうか。

《Lady's&Gentleman!!ご来場の皆様、大変長らくお待たせしました!!》
「あ。始まるみたいよ。それじゃ、しっかりね」
「・・・・・」

ざわめきは爆発的な歓声へ。
デザイナーさんに背中を押され、ステージへ歩いていくと、横から叩き付けられる大量の歓声と視線。プロになってから観客に観られながらデュエルした事は何度もありますが、まだ少し落ち着きませんね。

《いよいよ雌雄を決するのは2人の美しき天才!!デュエルモンスターズ発祥の地、アメリカで史上最年少でプロ資格を獲得した少女デュエリスト!妖精の如き愛らしさを持つ白き聖女!白銀の髪を靡かせフィールドに降り立つ彼女こそ、《白の静謐》宇佐美遊ぅぅぅ!!》
「~~~~~~~っ」

ですから・・・・その名前を言うのは・・・!

《対するはこの人!!わが日本が誇る国民的スター!公式戦に置いてプロデュエリストにすら勝利をする我らが喜村拓海ぃぃぃ!!芸能界の意地を見せられるかぁぁ!!》

会場中に反響する地鳴りのような黄色い声を受け、手を振りながら笑顔を振りまく背の高い男性。あれが今日の対戦相手の喜村さんですか・
・・。

「いやぁ、嬉しいなぁ。対戦相手が君みたいな可愛い女の子だなんて」
「・・・・・・・」
「あれー?もしかして緊張しているのかな?大丈夫だよ、そんなに固くなる必要はないからね!」

・・・・どうしましょう、知り合って間もないですけど少なくとも社交辞令を自然に言える程度には良い人そうです。3つのシリーズを見つける為、テレビが来ているのは丁度いいとか考えてましたけど・・・・私、そんな人相手に結構無茶なプレイングをしようとしてます。

《さぁ、まずはアクションフィールドのセレクトです!今回のデュエルはファッションショーの意味合いも兼ねておりますので、両社が話し合ってフィールドを選ばせて頂きました!選ばれたフィールドは・・・・《クリスタル・コリドー》発動!》

リアルソリッドビジョンシステムが生み出すフィールド・・・・今回は宝石の宮殿、《クリスタル・コリドー》のようです。私との相性は比較的悪くない程度ですが・・・・なんだかすごく目がチカチカするフィールドです。

「戦いの殿堂に集いしデュエリスト達が!」
「モンスターと共に地を蹴り、宙を舞い」
「フィールド内を駆け巡る!見よ、これぞデュエルの最強進化形!」
『『『アクショ――――ン・・・・・』』』

「「デュエル!」」

宇佐美遊 LP:4000
喜村拓海 LP:4000

「レディーファーストさ。先攻を譲るよ」
「・・・・レディーファースト?・・・・譲る?」

これ・・・試合ですよね?それなら普通デュエルディスクがランダムで決めるのでは・・・?

「どうかしたのかい?」
「・・・では、私から。私はモンスターをセット、手札4枚全てを伏せます」

この瞬間、会場中がざわつきました。

《これはどうしたことか!?宇佐美選手、いきなり全てのカードを伏せたぞ!?》
『どういう事?』
『随分弱気なプレイングね』
『まさか、手札事故?』

ぶっちゃけた話が・・・・まぁ、手札事故です。とは言っても、そこまで深刻には捉えない程度のものですが。

「手札事故だからって、遠慮はしないよ!僕のターン、ドロー!僕は魔法カード魔法カード《調律》を発動!デッキの《シンクロン》と名のつくモンスター1体を手札に加え、デッキの上からカードを1枚墓地へ送る!・・・よし!僕は手札の《フルーフ・シンクロン》を墓地へ送り、チューナーモンスター《クイック・シンクロン》を特殊召喚!!」

《クイック・シンクロン》
星5/風属性/機械族/攻 700/守1400

「・・・・シンクロ召喚」
「その通り!更にチューナーモンスター、《ジャンク・シンクロン》を召喚!このモンスターの召喚に成功した時、墓地からレベル2以下のモンスター1体を特殊召喚できる!僕は《フルール・シンクロン》」を召喚!」

《ジャンク・シンクロン》
星3/闇属性/戦士族/攻1300/守 500

《フルール・シンクロン》
星2/光属性/機械族/攻 400/守 200

「僕はレベル2の《フルール・シンクロン》にレベル3の《ジャンク・シンクロン》をチューニング!!シンクロ召喚!レベル5、《A・O・J カタストル》!!」

《A・O・J カタストル》
星5/闇属性/機械族/攻2200/守1200

「《フルール・シンクロン》がシンクロ召喚の素材となった時、手札からレベル2以下のモンスターを特殊召喚できる!僕は《ボルト・ヘッジホッグ》を召喚!!」

《ボルト・ヘッジホッグ》
星2/地属性/機械族/攻 800/守 800

「そして、レベル2の《ボルト・ヘッジホッグ》にレベル5の《クイック・シンクロン》をチューニング!!集いし思いがここに新たな力となる。光さす道となれ!シンクロ召喚!燃え上がれ、《ニトロ・ウォリアー》!!」」

《ニトロ・ウォリアー》
星7/炎属性/戦士族/攻2800/守1800

・・・長いです。別に良いんですけど、1ターンに何度も何度も一人で特殊召喚を連発するシンクロ使いのターンは本当に長いです。上級モンスター2体並べるのにターンは掛けない癖してどんだけ時間掛けるんですか。

「バトルだ、お嬢さん」
『『『ぎゃあああああああああああああああああ!!』』』
「・・・・・・・・・・・・・・・」

バトルフェイズ突入時、スクリーンに喜村さんの顔がアップで映し出されました。そして会場を震わせる黄色い歓声。何の演出ですか、これ?デュエル以外の要素が組み込まれた瞬間、こんなに時間が掛かるものなのでしょうか?

「まずは《A・O・J カタストル》で裏側守備モンスターに攻撃!!」
「永続罠発動、《モンスターBOX》。相手モンスターの攻撃宣言時、コイントスを1回行います。コインが表であった場合、攻撃してきたモンスターの攻撃力は0になります。・・・・コインは表、よって《A・O・J カタストル》の攻撃力は0となります。そして攻撃を受けた事により反転召喚、リバースモンスター《メタモルポット》です」
「くっ!?」

喜村拓海 LP:3400

《メタモルポット》
星2/地属性/岩石族/攻 700/守 600

「《メタモルポット》のリバース効果発動。互いのプレイヤーは手札を全て墓地へ捨て、カードを5枚ドローします。永続罠《便乗》を発動します。相手がドローフェイズ以外でカードをドローした時、私はデッキからカードを2枚ドローします」

手札消費の激しいデッキですから、どうしても必要になってくるカードです。問題は相手フィールドのモンスター効果ですが・・・フィールドのカードを除去する類のものだったらどうしましょう。

《なんと宇佐美選手、相手のターンにも拘らずどんどん手札を増やしていきます!!》
「まだ《ニトロ・ウォリアー》が残っている!《ニトロ・ウォリアー》の攻撃!このターン、自分が魔法カードを発動している場合、《ニトロ・ウォリアー》の攻撃力はダメージステップ中1000ポイントアップする!!」

《ニトロ・ウォリアー》
星7/炎属性/戦士族/攻3800/守1800

「《モンスターBOX》の効果により、コイントスを行います。・・・・裏です」
「よし!!これで《メタモルポット》―――」
「永続罠発動、《セカンド・チャンス》を発動します。コイントスを行った場合、1ターンに1度だけコイントスをやり直すことが出来ます。・・・・裏です」

おかしい、確立としてはかなり低くなったはずですが・・・・仕方ありません。

「もう1枚の永続罠《グラヴィティ・バインド-超重力の網-》を発動します。このカードがフィールドに存在する限り、レベル4以上のモンスターは攻撃できません」
「くっ・・・!僕はカードを1枚伏せてターンエンドだ」
《何という事でしょう!宇佐美選手、数々の罠カードを駆使して喜村選手の動きを封じてしまった―――!!》
「私のターン、ドロー。この時、私は《モンスターBOX》の維持コスト500ポイントを支払います」

宇佐美遊 LP:3500

・・・これでカードは揃ってきました。あともう一押しですね。

「魔法カード、《暗黒界の取引》を発動します。互いのプレイヤーはカードを1枚ドローし、手札のカードを1枚選んで墓地へ捨てます。この時、永続罠《便乗》の効果により私はデッキからカードを2枚ドローします。そして墓地へ送られた《霧の谷の幼怪鳥》の効果を発動。手札から墓地へ送られた時、このカードを特殊召喚します」

《霞の谷の幼怪鳥》
星2/風属性/鳥獣族/攻 400/守 600

「それはチューナーモンスター!?まさか君もシンクロ召喚を!?」
《なななななんとぉ!?これはもしや、シンクロ対決となるのか――!?》

・・・・いえ、しませんよ?そんな期待してるみたいな雰囲気を出されても。というか、しようにも出来ませんし。そもそも私はエクストラデッキに入れるようなカードを1枚も持っていないのです。

「続けて魔法カード、これも《暗黒界の取引》。互いのプレイヤーは1枚ドローし、手札から1枚選んで捨てます。そして《便乗》の効果によりカードを2枚ドローします。そして手札から捨てた《闇・道化師のペーテン》の効果発動。手札から墓地へ送られた時、このカードを墓地から除外することによりデッキから《闇・道化師のペーテン》を特殊召喚します」

《闇・道化師のペーテン》
星3/闇属性/魔法使い族/攻 500/守1200

「《俊足のギラサウルス》を効果により特殊召喚。この効果で特殊召喚された場合、相手は墓地に存在するモンスター1体を選択して特殊召喚できます」
「・・・なら僕は、《クイック・シンクロン》を守備表示で特殊召喚するよ」

《俊足のギラザウルス》
星3/地属性/恐竜族/攻1400/守 400

「この瞬間、永続罠《最終突撃命令》を発動します。すべてのモンスターが攻撃表示となり、表示形式を変更できません。続いて速攻魔法《地獄の暴走召喚》を発動。相手フィールド上に表側表示でモンスターが存在し、自分フィールド上に攻撃力1500以下のモンスター1体が特殊召喚に成功した時、その特殊召喚したモンスターと同名モンスターを自分の手札・デッキ・墓地から全て攻撃表示で特殊召喚します。そして相手は相手自身のフィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択し、そのモンスターと同名モンスターを相手自身の手札・デッキ・墓地から全て特殊召喚すします。《俊足のギラサウルス》を2体召喚します」
「なら僕も《クイック・シンクロン》を2体召喚だ」

これで、全ての準備が整いました。上手くいけばそれで良し、負ければご破算。ハッキリ言って、相当無茶しましたけど・・・・大丈夫でしょうか?でもやるしかありません。

「私はフィールドの3枚の永続罠、《グラヴィティ・バインド》、《モンスターBOX》、《セカンド・チャンス》を墓地へ送り、このモンスターを特殊召喚します」
「3枚の罠カードをコストにするモンスター!?」
「紅蓮の怨嗟よ、灼熱と劫火の意志よ、森羅万象を灰燼と化せ。レベル10、《神炎皇ウリア》」

《神炎皇ウリア》
星10/炎属性/炎族/攻 0/守 0

「な・・・なんだ・・・?これは・・・」
《こ。これは・・・!?》
『なに、あのモンスター!?』
『・・・凄い』

騒然とする会場内。・・・何やら喜村さんまで呆然としているので、私はデュエルディスクを操作しながらアクションカードを捜し歩きます。

「《神炎皇ウリア》の攻撃力は、自分の墓地の永続罠カード1枚につき、1000ポイントアップします。私の墓地の永続罠は3枚、よって《ウリア》の攻撃力は3000ポイントです」

《神炎皇ウリア》
星10/炎属性/炎族/攻3000/守 0

「《ウリア》のモンスター効果発動。1ターンに1度、相手の伏せカードを1枚破壊します。《トラップ・ディストラクション》」
「あぁっ!?ぼ、僕の《ミラーフォース》がっ!?」

《ミラーフォース》・・・・?あの攻撃してきたら相手の攻撃表示モンスターをすべて破壊する?なんていうカードを伏せてるんですか、今破壊できて心底安心しました。

「魔法カード、《二重召喚》発動。1ターンに2度の通常召喚が出来ます。私は《メタモルポット》、《霧の谷の幼怪鳥》、《闇・道化師のペーテン》3体をリリースして、アドバンス召喚」
《こ、今度は3対もリリースするアドバンス召喚です!!》
「神殺しの神よ、この世の全てを消し去って、今黒き血の海に降臨せよ。レベル10、《邪神イレイザー》」

《邪神イレイザー》
星10/闇属性/悪魔族/攻 ?/守 ?

《わ、私は夢でも見ているのでしょうか!?私の記憶が正しければ、これはかのペガサス・J・クロフォードが遺した伝説のシリーズ、《三幻魔》と《三邪神》のカードです!!》
『嘘・・・本物?』
『ただの噂話なんじゃ・・・!?』
『おい!全カメラを宇佐美選手に回せ!!大ニュースだ!!』

「《邪神イレイザー》の攻撃力は、相手のフィールドのカード1枚につき1000ポイントアップします。あなたのフィールドにカードは5枚、よって攻撃力は5000です」

《邪神イレイザー》
星10/闇属性/悪魔族/攻5000/守5000

《さ、《三幻魔》、《三邪神》とくれば・・・・彼女は見せてくれるのでしょうか!?ペガサスが遺した最後のシリーズモンスター!!》

今回ばかりは周囲の期待に応える事となります。もとより私の目的はばら撒かれた6枚のカードを誘い出す事。ここまで来た以上、演出過多と言われても一切惜しみません。

「《俊足のギラサウルス》3体をリリースし、アドバンス召喚。天空を統べる竜王よ、万雷を纏い立ちはだかる全てを打ち砕け。レベル10、《オシリスの天空竜》」

《オシリスの天空竜》
星10/神属性/幻神獣族/攻 ?/守 ?

唸りを上げて厚雲を突き破って君臨する紅き竜王。並ぶのは黒き血の海に佇む邪竜。劫火を纏いし魔竜。私もこの3体の竜神を同時に召喚したのは初めてですが・・・・なるほど、姿が大きいとかなりの迫力ですね。

《オ、《オシリス》です!デュエルモンスターズの黎明期、かの決闘王が使ったと言われている《三幻神》の一角が、今我々の目の前にぃぃ!!》

「《オシリスの天空竜》の攻撃力は、私の手札1枚につき1000ポイントアップします。私の手札は3枚、よってオシリスの攻撃は3000ポイントアップです」

《オシリスの天空竜》
星10/神属性/幻神獣族/攻4000/守4000

「バトルです。《邪神イレイザー》で《A・O・J カタストル》を攻撃。《ダイジェスティブ・ブレス》」
「う・・・うわあああああああああああっ!!?」

喜村拓海 LP:600

「続いて、《神炎皇ウリア》で《ニトロ・ウォリアー》に攻撃。《ハイパーブレイズ》」
「ぐうううううううううっ!!?」

喜村拓海 LP:400

「これで終わりです。《オシリスの天空竜》で《クイック・シンクロン》に攻撃。《超伝導波サンダーフォース》」
「うわああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!」

喜村拓海 LP:0







何でしょうか、私も十分長い上にかなり惨い事をした気がします。・・・でもまぁ、デュエルですし。別に良いですよね。



   ーーーーーーーーーーーーーーーー



このデュエルの翌日、私は色んな意味で知名度が上がることになります。

『国民的スターを粉砕!玉砕!大喝采!!3体の神を統べる恐怖の聖女、宇佐美遊!!』
『ちょwwwwwキムタクwwwwwオーバーキルされてるwwwww』
『凄い通り越して怖い』
『紳士的なデュエリストで有名なキムタクを一切リスペクトしない冷血っぷり。そこに痺れる憧れるぅ!!』
『凄い無表情でキムタクボコってた。いいぞもっとやれ』
『↑自重』
『遊たんは俺の嫁!!』
『宇佐美遊、今年の最恐デュエリストNO,1最有力候補って、雑誌で載ってた。ていうか、マジで可愛いなオイ』



主に、悪い方向に。








今回の対戦相手は一発キャラなので、今後一切登場しません。

何かおかしいところがございましたら、いつでもご報告ください。


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