和歌山県警御坊署は５日、同県御坊市内の無職の女性（６２）が、息子を名乗る男に計２５０万円をだまし取られる被害に遭ったと発表した。詐欺事件として捜査している。

　同署によると、９月８日夕、女性の携帯電話に息子を装った男から電話があり、翌日には再び男から「女性を妊娠させてしまった。１００万円必要」などと泣きつかれ、追加要求された分も含めて２回にわたり計２００万円を銀行口座に入金。さらに「何度もお金を振り込んだら、振り込め詐欺の口座に思われる」と男に電話で言われ、別の口座に５０万円を振り込んだという。

　女性は、息子と連絡が取れてだまされていたことが分かり、同署に被害届を提出。女性は夫と２人暮らしだという。