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沖縄県知事選 翁長氏が初当選
11月16日 23時17分

沖縄県知事選 翁長氏が初当選
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アメリカ軍普天間基地の移設計画の賛否が最大の争点となった沖縄県知事選挙は16日に投票が行われ、計画に反対し、基地の国外や県外への移設を訴えた前の那覇市長の翁長雄志氏が、自民党などが推薦する現職の仲井真弘多氏を破り、初めての当選を果たしました。

翁長氏は那覇市出身の64歳。
那覇市議会議員や沖縄県議会議員などを経て、平成12年から那覇市長を務めてきました。
また、自民党沖縄県連の幹事長も務めました。
今回の沖縄県知事選挙は、アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設計画の賛否が最大の争点になりました。
選挙戦で翁長氏は、共産党、生活の党、社民党、地域政党の沖縄社会大衆党に加えて、一部の保守系の地方議員からも支援を受けて、移設計画に反対を主張し、去年の末に仲井真知事が行った辺野古の埋め立て承認の取り消しや撤回も視野に、知事の権限を使って、あらゆる手段で移設を止めると訴えました。
その結果、支援を受けた各党の支持層に加えて、支持政党を持たない無党派層など幅広い支持を集め、自民党と次世代の党が推薦する現職の仲井真氏ら3人を破り、初めての当選を果たしました。
政府は、今回の選挙結果にかかわらず、移設計画を進める方針ですが、計画に反対する翁長氏の対応によっては、今後のスケジュールに影響が出ることも予想されます。

「もう勘弁してという切実な思いがあった」

翁長氏は「沖縄県民の皆様に心から感謝を申し上げたい。アメリカ軍の74%の施設が沖縄に集中するなかで、美しい海を埋め立てて新しい基地をつくることに県民は嘆き悲しんでおり、『もう勘弁してください』という切実な思いが今回の選挙にはあったと思う。普天間基地の国外県外移設、辺野古には新しい基地はつくらせない、オスプレイの配備撤回を1番の目標にしてきたので、しっかりと実行していくことに全力を尽くしていきたい。県民の心に寄り添い、県民の思いを大切にしながら、ぶれないで、県民に約束したことを実行し、私たちの子や孫に安心安全で、誇りを持てる環境を残していくために全力を尽くしていきたい」と述べました。

仲井真氏「浸透しなかった」

3期目を目指していた現職の仲井真氏は「普天間基地の県外移設といっても、何年がんばれば現実に危険性が除去できるのか見通しがつかない。県内移設でもほとんど危険性がない状態にするというのが私の考えだが、きちんと有権者に浸透しなかったかもしれない」と述べました。

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