アニまるっ!
けいおん!裏のスタッフインタビュー
2日目 - WEB制作担当のっちさん

さて、インタビュートップバッターは『けいおん!』のWEB制作担当のっちさんです!
同年代の女性スタッフが周りにあまりいなかったので、私とのっちさんは、クラスメイトのような仲なのですが、今回はキチンと!丁寧に!お話を伺ってきましたよっ(笑

インタビュアーふじま=ふ WEB制作担当のっち=の

ふ:それではさっそく、『けいおん!』での、のっちさんのお仕事を教えてください!

の:『けいおん!』の公式ホームページを作っています。
ホームページの運営や構成、デザイン。あとタイトルロゴとか作ったり、番組宣伝用ポスターも作ったり、PVもちょっと作ったりと。
…結局、なんでも屋さんになっちゃってますね(笑)。

ふ:お仕事の中で、今だから言える楽しかったことや嬉しかったことはありますか?

の:通常のWEBデザイナーとして携わっているだけでは、経験出来ないようなことを、たくさん出来たことですかね。
WEB作業以外でのお手伝いは、慣れなくて結構大変でしたけど、ライブイベントなどの裏方に行ったのは初めてでした。
制作スタッフと話す機会が多かったのも楽しかったですね。
通常のお仕事だけだとあまり会って話す機会もないので。
メインスタッフがほとんど女性というのは、TBS作品では珍しかったと思います。女性スタッフ同士のおしゃべりは楽しかったですよ(笑)。

ふ:『けいおん!』はいろいろと“初めて”が多かったですよね。

の:はい。「らじおん!」も初めてTBS公式HPで配信したWEBラジオでした。その中でも印象的だったのが「らじおん!」生配信ですね。
あれは何もかも初体験だったから緊張しました。
会場はユナイテッドシネマズ豊州でしたけど、私は1人で会社に待機していてちゃんと配信されるか、すごくドキドキしていたのを憶えています。
…結構1人での待機作業が多くて。『けいおん!』は特に多かったかも(笑)。
それと、ホームページがオープンしたばかりの頃は、さすがに映画まで出来るとは思っていなかったです。
映画の公式ホームページ開設もロゴデザインも全部初めてで、決まったときは「えっ!本当にやるの?!」って感じでした。
『けいおん!』は本当に初めてのことづくしでしたね。そういう新しい作業がたくさん出来たのは楽しかったです。

ふ:WEB制作担当として気を遣ったことは何かありますか?

の:自分もファン目線でいるように気をつけましたね。
ページを見た時に分かりやすいかどうか、ストレス無く開けるかどうか、それでいて作品の雰囲気は壊さないように気を遣いました。それと、出来る限りリアルタイムにこだわって情報を更新するよう心がけました。放送時間の変更情報も決まり次第お知らせするように。
一度、ちょうど4年前のサッカーのW杯だったか…。
試合の勝敗によって放送時間が変わるから、試合が終わるまで待ったことがありました。

ふ:そんなこともありましたね〜(笑)。

の:日本が負けたら何時間か押しての放送で、勝ったら放送休止か何かだったと思うのですが。それでそういう時に限って、なかなか勝敗が決まらない(笑)。
たしか、引き分けで延長戦まで突入して、結局負けちゃって。
深夜のデスクでふじまさんと一緒にテレビで観戦しながら待機していて、ふたりとも午前3時頃しょんぼりして帰りましたね。
あの時は面白かったです。

ふ:私たちは、深夜の作業でふたりっきりっていうのが結構多かったですよね。

の:そうそう、深夜はだいたい2人ともテンションが変になってるから、仕事しながらよく歌ってましたね(笑)。

↑ちなみにいつもの深夜風景はこんな感じでした。

ふ:『けいおん!』の公式ホームページ、今まで携わった作品の中で一番大変でしたか?

の:もちろん。歴代の中でダントツです(笑)。
商品の量も情報も一番多かったので、後にも先にもこれだけ作りこんだ公式ホームページは『けいおん!』だけですね。
例えば、スタッフブログもスタートはふじまさんがこっそり始めてゆるやかなブログだったのに、自分も記事を書くことになったり、他のスタッフさんも協力してくれたり、TVアニメでこんなに長く続けているスタッフブログはないかなと思います。

ふ:『けいおん!』シリーズ放送中と映画上映中、その当時を振り返ってみてどうですか?

の:ひたすら大変だったっていうイメージしかない…んですけど(笑)、1人のファンとして本当に楽しんでました。
チェック用のVTRが上がるのをまだかまだかと待っていて、スタジオ帰りのふじまさんから真っ先に奪い取って見てましたしね。
ファンとして作品を楽しんでいた部分の方が大きいと思います。

ふ:『けいおん!』をきっかけにギターを始めたりしてましたよね!

の:ちゃんとギター教室にも通って、バンドも組んでやってました。「Don’t say “lazy”」とか『けいおん!』の曲を弾いたりしましたよ。
今はもう弾けるかあやしいけど、最初に買ったギターはちゃんと大切にしてます。名前はギー子です(笑)。

ふ:シリーズ通してお気に入りのキャラを教えてください。

の:いや〜それはもう、りっちゃん一強です。りっちゃん一強!

ふ:りっちゃんのどこが特に好きですか?

の:あんな包容力を持った子、めったにいないですよ。部長としてのムードメーカー的な部分も好きです。りっちゃんの腰まわりも良いです。
あのポージングとか。(壁に貼ってあるステッカーを指差しながら)

ふ:では、りっちゃんのシーンで好きなシーンは?

の:「おかしーし…」(第1期第13話)には、「おかしくないし!」とお決まりの掛け合いを1人でしてましたね(笑)。
でも、キュンとくるシーンはそこに限らず、いっぱいありましたよ。

ふ:第1期、第2期、映画を走りきったことを踏まえて『けいおん!』は、のっちさんにとってどのような作品になりましたか?

の:偉大な…思い出に残るような作品になりました。
もちろんその分大変だったというのもありますが、今まで自分のキャリアとして、やったことがないものに挑戦出来てステップアップになりました。得るものは本当に大きかったです。
知名度のあるタイトルになって、知り合いに『けいおん!』の担当だったって言うと「おお〜!」って驚かれるのもちょっと嬉しかったです。
自分がデザインに参加したモチーフが映像に載ることも通常だとほとんどないので、第1期、第2期、それといろんな商品に使ってもらっているのを見て、なんかすごいな〜と、不思議な気持ちです。

ふ:では、『けいおん!』ファンのみなさまへメッセージをお願いします。

の:ありのままの『けいおん!』を楽しんでください。Blu-rayやDVDで、ずっと楽しんでもらいたいです。
自分のすべてをそこにおいてきた!みたいなところがあるので、見て聞いて楽しんでいただけると嬉しいです。

ふ:それでは、最後に…せーの!

の:『けいおん!』大好きーーー!!!(笑)

ふ:ありがとうございました〜!

それではまた明日っ(*´ω`*)ノシ