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警視庁の警官思い「日韓は仲間」と警備に誇り ソウルの機動隊員、スピーチ最優秀賞
ソウルの在韓国日本大使館で24時間警備を続ける警察の機動隊員の一人、韓昇コウさん(22)が、日韓交流スピーチ大会で最優秀賞に選ばれた。大雨の中で警備に立ちながら、東京の韓国大使館を守る日本の警察官に仲間意識を抱いた経験を話し「一番目立たないが絶対欠かせない」両国の警察と自分の任務を誇らしく思えると語った。
ずぶぬれで警備しながら任務の意味を自問した時、大使館向かいの聯合ニュース本社の電光掲示板に日韓関係の悪化を伝えるニュースが流れた。それを見て、同大使館前で反日デモ隊と向き合った記憶と、東京の韓国大使館前で同じ苦労をしているはずの警視庁の警察官への思いが浮かび、仲間意識を感じたという。
取材に対し、日韓がもめているのは「相手をよく知る努力をしない人が多いからでは」と話した韓さん。スピーチの最後に「今も仲間たちが責任感と使命感を持って日本大使館を守っていることを分かってもらえるとうれしい」と述べた。
(共同)