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“青い菊”を開発 一般に公開11月15日 22時33分
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自然界には存在しない青色の花をつける遺伝子が組み込まれた菊が開発され、15日から茨城県つくば市で一般に公開されています。
つくば市の農業・食品産業技術総合研究機構の花き研究所と大手飲料メーカー「サントリー」の子会社では、自然界に存在しない青色の菊を開発しようと10年前から研究に取り組んでいて、15日から改良された菊が初めて一般に公開されています。
研究所などでは、5年前に青い花をつけるカンパニュラという植物の遺伝子を、赤い花をつける菊に組み込むことに成功し、そのあと青い色素を増やす改良を重ねてきたということです。
菊は、今では青色と赤色が混じった紫色の花をつけるようになっています。
訪れた人たちは、横に並べられた同じ種類の菊と見比べながら、色の違いを楽しんでいました。
研究所などでは、今後も青い色素を増やす研究を続けていくということで、花き研究所の野田尚信主任研究員は「青い菊の花を通して、遺伝子工学技術に関心を持っていただきたいです。10年以内に一般販売されることを目標に研究を進めます」と話していました。
この菊の一般公開は今月24日まで、つくば市の筑波実験植物園で行われています。