ジャカルタ=古谷祐伸 田中久稔
2014年11月16日11時36分
日本の中古電車がインドネシアで快走中だ。その数は892両。首都ジャカルタでは交通渋滞が深刻で、日本では30年ほどでお役ご免になる電車の「余生」ではなく、現役の主力車両として活躍している。日本の鉄道各社も、商機につながると関心を強めている。
ジャカルタ中心部のジュアンダ駅。乗客で混雑し始めた夕方のプラットホームに、シルバー地に赤と黄色の10両編成の電車が滑り込むように着いた。
日本の駅のような風景。実際、電車の大半は日本の中古だ。インドネシア語の広告や路線図が掲示された車内には「7号車」などの日本語表示も残る。
「現代的というか、未来的な乗り物ですね。バスは渋滞が心配だけど、電車は速くて音も静か。本数も増えてきて、快適です」と会社員のロビさん(24)。隣のデポック市から約40キロのジャカルタまで、50分ほどかけて通勤している。
ロビさんが乗ったのは、JR東日本の「205系」というモデル。埼京線や横浜線を引退した約350両が昨年から模様替えして走っている。
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朝日新聞社会部
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