
1本の苗からトマトとジャガイモの両方を収穫できる画期的な植物が、イギリスで誕生した。
(画像:Oddity Central)
トマト+ポテト=
トムテト、と名付けられたその植物からは、
地上に出ている木の部分からトマトを収穫し、土に埋まった根っこの部分からジャガイモを収穫できる。
それも、遺伝子組み換えなどは行っておらず、100%ナチュラルなのだそうだ。
トムテトは、英国イプスウィッチの園芸企業『Thompson and Morgan』のハイテク移植技術により開発された。
英国では既に似たような植物が開発されていたが、
商業的に流通可能なものの開発に成功したのは、Thompson and Morganが初めてだ。
王立園芸協会のガイ・バーターさんによると、以前に開発されたものは味に問題があったが、トムテトにはその問題がなく、巨額の収益が見込める可能性を秘めているという。
Thompson and Morganは、トムテトをここまで開発するのに、10年の時間を費やした。
経営者のポール・ハンソードさんがトムテトのアイデアを最初に思いついたのは、15年前のことだった。
アメリカのある庭を訪問したポールさんは、誰かがジョークのつもりでトマトの苗の下にジャガイモを植えていたのを見つけた。
これを見たポールさんはただ笑うのではなく、「
トマトもジャガイモも同じ系統の野菜なのだから、実現できるかもしれない!」と閃いた。
それからずっと、ポールさんはトムテトの開発に勤しみ、遂に完成させた。
「トムテトを開発するには、トマトの木の幹とジャガイモの根っこの幹を同じ太さにしなければならず、大変でした。」
と、ポールさんは苦労を思い返す。
トムテトは一年草で、4月下旬に苗を植えると、7月~10月にトマトとジャガイモを収穫することができる。
苗は1本14.99ポンド(約2,730円)の価格で、9月から英国全土で販売が開始された。色々な野菜を栽培したいけど、団地住まいなどで十分なスペースがない人々に重宝されると見込まれている。
【記事:りょーこ】
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