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逮捕の東工大元教授 発注の9割近くが架空11月16日 4時19分
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東京工業大学の元教授が、在職中、業者からの薬品などの購入を装って研究費をだまし取ったとして逮捕された事件で、元教授から同じ業者への薬品などの発注の9割近くが架空だったことが分かりました。
不正は元教授の側から業者に持ちかけた疑いがあるということで、警視庁で詳しいいきさつを調べています。
東京工業大学大学院の生命理工学研究科の元教授、岡畑惠雄容疑者(67)は、在職中の平成21年から翌年にかけて、東京・世田谷区の化学製品販売業者から薬品などを購入したように装って、研究費合わせて1490万円を業者の口座に振り込ませてだまし取ったとして、経理などを担当していた非常勤職員の元秘書や業者の2人とともに詐欺の疑いで逮捕されました。
調べに対し、岡畑元教授らは容疑を認めているということです。
東京工業大学によりますと、岡畑元教授は、平成20年度から21年度にかけて、薬品など53件、金額にしておよそ1700万円の取り引きをしたことになっていましたが、その9割近くが架空だったことが分かりました。
架空発注で支払われた研究費は、業者の口座にプールされていましたが、警視庁によりますと、こうした不正は岡畑元教授の側から持ちかけた疑いがあるということです。
警視庁は不正が以前から続いていたとみて詳しいいきさつを調べています。