日なたと木陰

木陰で立ち止まって一休み。ちょっと考えることや、どーでもいいことなど

キノコの図鑑を子供と一緒に読んだら思いのほか感動した話

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photo by garryknight

先日、妻の実家へ行きました。

私の実家と妻の実家の決定的な違い、それは本の数。

妻の家族は全員が読書好きという事もあって、壁中家中が本・本・ブック!なんです。

いや、さすがに壁中家中というのは大げさですが、そう例えてしまうくらい本があります。

今回は妻の実家で子供とキノコの図鑑を読んだ時の話です。本は良いよね~。

本の沢山ある家では、子供が自然と読んで欲しい本を持ってくる

我が家よりも、妻の実家にいる時の方が子供が「これ読んで~。」と本を自分で選んで持ってくる事が多いです。

自分でもそうですが、沢山ある中からその時の気分で選べるっていうのは楽しい。

そして実物の本があって、本棚にきれいに並んでいる(一覧性がある)という意味は大きいと思います。

小さい子供の場合、タブレットに保存してある電子書籍の中から同じように本を選ぶのはハードルが高いですからね。

子供を見ていると、“自分で好きな本を沢山ある中から選んでくる”っていう過程が凄く大切なような気がします。

子供が自分で選んだ本を読み聞かせると、興味を持って、集中して読む

確かにそうなんですけど、そうでもないというか・・・。途中で他の事して遊んだりし始めます。

しかし読むのを止めると「読んでよ~!」と怒って(え、聞いてたの?)ってなるんですけど、これが結構ちゃんと聞いています。内容とか私よりしっかり覚えてます。

あまり我が家では押し付けた教育はしていませんが、やはり興味があることは吸収が早いように感じます。

たまに子供と私との両方がグッと集中して読む瞬間があって、遊びでもそうなんですけどお互いの集中度が合うと凄く楽しいです。

年齢に応じた読み方(読み聞かせ方)がある。

例えば、子供がまだ文章を理解できない場合でも図鑑なら写真を見るだけでも一緒に楽しめます。(しかし、理解できないだろうなと思いながらも我が家では小さい内から何か伝わるものがあるんじゃないかと思って読み聞かせはしていました。)自分に子供がいなかった時は赤ちゃんにおばあちゃんが話しかけているのを見て、(そんなこと言っても赤ちゃんに伝わる訳ないじゃないか)と思っていましたが、自分に子供ができると何か伝わるはず、と思ってせっせと話をするようになるのは子育て七不思議の1つです。


で、今は少し変わってきていまして例えば今回だと、キノコの図鑑を持ってきて「キノコの図鑑読んでー」から始まり、1ページずつキノコの写真を見て「このキノコはどんなキノコ?」と聞いてきます。キノコの写真はかわいいものから気持ち悪いものまであって、「このキノコかわいいね~」とか「うぎゃ~!このキノコ気持ち悪~」とか言い合いながらそのキノコが自然界でどんな役割をしているのかを読み聞かせます一緒に楽しみます。

ページめくるスピードと音読スピードシンクロさせ遊び

また、飽きてくると子供がどんどん先にページをめくってしまうのですが、めくる速度に合わせて読み上げるスピードを早くしていくという遊びもしています。最後まで読み聞かせる事を優先させるのではなく、子供がページをめくるのに合わせて一緒に読み上げるスピードを上げて行きます。最後はページをめくる速度に読み上げるスピードが追いつかなくなるのですがその頃には子供はそれが面白いのでページをめくって大人を困らせる遊びに変わっています。

“読んであげる”のではなく、共に楽しむ

と最もらしい事を書きましたが、理想論です。実際には初回はこちらも楽しいですがだんだん飽きてきます。

しかしキノコの図鑑をこの年になって改めて見るととても面白いです。

ナウシカの世界みたい。(むしろナウシカの世界がこちらを参考にしているのだとは思いますが・・・。)

キノコって見た目は気持ち悪いキノコでもちゃんと役割があって、例えば倒木を土に返すとか、そうそう、分解者って言うんだったとか。

普段キノコについてあまり考えない生活をしてますが、(考えると言ったら鍋に何入れるかくらい?)全てのキノコにそれぞれ役割があるんですよね。

子供から、「これは何のキノコ?」って聞かれていろんなキノコの説明を読んでいると全ての生き物にはちゃんと意味があるじゃないか!と日々細かいことで悩んだりしているのが急に馬鹿らしくなってキノコに救われたような気がしました。キノコに救われるなんて姫を助ける配管工のあの人以外にありえない・・・そんなふうに考えていた時期が私にもありました・・・。

以前から悩んだりした時には原始的な考えに戻ってみます。獲物を獲って(働いて)、飯食って、うんこして、寝ての繰り返し。

健康で文化的な生活はさておき、まずは生きているっていう事にきっと意味がある。

鳥や、虫や(虫は嫌いだけど)、犬や猫や魚や草花が生きる事に悩んだりするだろうか?悩むかもしれませんね・・・。いやそうじゃなくて、みんなそれぞれ生きてる。自分もその一部。


秋だからか年を取ったからなのかわかりませんが興味深々で図鑑を見入っている娘の横顔を見ながらそんな事を考えました。


※妻の実家で図鑑を読みましたが古い図鑑は現在と内容がかなり変わっている場合があるので注意です。恐竜図鑑とか特に全然違いますよね。最近のは毛がフサフサ生えてます。


この本ですが表紙が違います。内容も変わっているかもしれません。このシリーズ良さそうですね。

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