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女性5人乱暴に懲役23年 「HIV感染の危険認識」 横浜地裁
エイズウイルス(HIV)感染を知りながら女性5人に乱暴をしたとして、強姦致傷罪などに問われた住所不定、無職の男(49)の裁判員裁判で、横浜地裁は15日までに懲役23年(求刑懲役30年)の判決を言い渡した。
鬼沢友直裁判長は判決理由で「感染させる可能性を認識しながら犯行に及んだ」と悪質性を指摘。「どれだけ生きられるか相当悩んでいた」と認める一方で、「HIVの検査結果を待つ被害女性の恐怖と不安は、察するに余りある」と断じた。
5人ともHIVに感染していなかった。
判決によると、横浜市や相模原市で2012年7~11月、1人暮らしで無施錠の女性宅に侵入し乱暴。財布や現金を盗まれた被害者もいた。
起訴された5事件のうち、4件は10月に区分審理で有罪の部分判決が出ており、14日に5件全てを合わせた量刑が言い渡された。