【動画】女子高生ラジオ=枝松佑樹撮影

 福岡県立若松商高(北九州市若松区)の女子生徒6人が、学校の授業の時間を使ってラジオ番組を持つことになった。同市若松区と八幡西区をカバーするコミュニティーFM局「Air Station Hibiki(エアーステーションヒビキ)」(88・2メガヘルツ)に12月から出演する。「高校生ならではの元気なトークで、地元を盛り上げたい」と意気込んでいる。

 「『若商河童(かっぱ)ガールズの6時間目』 イエーイ!」

 放送スタジオに明るい声が響く。12月5日の第1回生放送に向け、6人は若松区の同局スタジオに通って本番さながらの練習を繰り返している。

 「いよいよ始まりましたね」「緊張しますね」「外も急に寒くなりました」

 第1回放送でパーソナリティーを務める3年の井上紗佑希さん(17)は、緊張のあまり、つい早口になってしまう。仲間との話が途切れそうになると、局のスタッフから「学校ではやっていることや昼食の話など、高校生の日常について話してみて」とアドバイスを受けた。

 機器を操作し、音楽を流したり、音量や番組進行を管理したりする「ミキサー」も生徒が手分けして担当する。1時間番組だが、スケジュールは秒刻み。時計や音量調整盤をにらみながら、パーソナリティーが話すタイミングには手で合図を送る。6人にとってはすべてが初めての経験だ。