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 韓国旅客船セウォル号沈没事故で、検察当局は13日、懲役36年を言い渡された船長のイ・ジュンソク被告(69)ら運航担当乗組員15人全員に対する光州地裁の判決を不服として、控訴した。一方、懲役30年を言い渡された機関長ら被告8人も控訴した。

 イ被告をめぐっては、検察当局は乗客を救助せずに死なせたなどとして殺人罪で死刑を求刑していた。光州地裁はイ被告が乗客が「死んでも構わない」との「未必の故意」が認められないとして殺人罪は無罪とし、遺棄致死罪などで懲役36年の判決を言い渡していた。(ソウル=東岡徹)