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香港抗議活動 来週中にもバリケード撤去か11月15日 21時38分
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民主的な選挙の実現を求めて学生たちが抗議活動を続ける香港で、バリケードの撤去に向けた裁判所の手続きが15日までに終わり、地元のメディアは、来週中にもバリケードの撤去作業が行われるとの見通しを伝え、混乱が拡大することも懸念されています。
香港では、民主的な選挙の実現を求めて、ことし9月下旬から学生や市民が中心部の3か所の幹線道路に座り込み、抗議活動を続けています。
これについて、香港の高等裁判所は先月、抗議活動に反対するタクシーやバスの業界団体などの訴えを認め、一部の地区でバリケードなどの撤去を認める決定を出したのに続き、今月10日には妨害した人を警察が逮捕できるという命令を出しました。
この命令が効力を持つようになるには、高等裁判所が正式の命令文書を作成したあと、原告の業界団体が文書を新聞に掲載するほか、現場にも掲示して通告することが必要ですが、業界団体は、裁判所による文書の作成が15日までに終わったことを明らかにしました。地元メディアは、来週中にも、警察を動員したバリケードの撤去作業が行われるとの見通しを伝えましたが、これに対して道路を占拠している学生や市民は、政府が民主的な選挙を認めないかぎりバリケードの撤去には応じず、座り込みをやめない方針です。
このため、撤去作業が行われれば学生たちと警察が再び衝突し、混乱が拡大することも懸念されています。