警視庁によると、逮捕された男は9月下旬と10月上旬の2回、東京都内に在住する40歳代の女性が使用しているクルマの底部に、GPS位置情報を記録する機器を取り付け、女性の行動を監視していた疑いがもたれている。
男は以前にこの女性と交際していたが、執拗に復縁を迫るなどしていたことから、7月下旬に女性が警察へ相談。警察は「女性に危害が加えられるおそれがある」として、人身安全関連事案対処チームを立ち上げて捜査を行い、9月には男に警告を行っていた。
その後も男は女性宅や勤務先などに押しかけており、警察が女性の使用しているクルマを調べたところ、9月下旬に底部へ取り付けられたGPS機器を発見。一度は撤去したが、10月上旬に再び取り付けられていることを確認した。
警察では女性宅周辺の警戒を強化していたところ、付近をうろついていた男を発見。位置情報を記録した紙も所持していたことから、男がGPS機器を取り付けたものと断定し、ストーカー規制法違反容疑で逮捕している。
聴取に対して男は「女性に未練があり、行動を把握したかった」などと供述しているようだ。警察では余罪についても男を厳しく追及する方針だ。