2014-11-15

ありがとう由井寅子 あなたのお陰でニセ技術を掴まなくて済んだ

「CAS」という冷凍技術がある。

冷凍時に磁力を加えるか何かで、食品の鮮度保持が飛躍的に高まる、のキャッチフレーズで、

最近テレビ雑誌によく取り上げられている。

自分が属している会社の子会社外食部門もあるので、

自分は「このCAS技術を使えば、何かできるんじゃないか?」と前から考えていた。

で、今週の水曜~金曜に、東京ビッグサイトで「アグリカルチャーフェア」が開催されていて、

最新の農業ITとか植物工場とか展示されていたんだが、その中でCASも展示されていた。

「どれどれ・・・」と見に行ったが、

そこに「CASを批判する冷凍学会はオカシイ!!」という記事掲載した新聞が山積みされていた。

「?」と思ってみると、「環境農業新聞」という見慣れないタブロイド新聞が置いてあった。

1面、2面と、冷凍学会批判する記事が続いていて、「・・・」と思いながら読み進むと、

最終面で「由井寅子が推奨する自然農法、ホメオパシー云々」というトンデモ記事が載っていた。

何のことはない、由井寅子フロント新聞社環境農業新聞だったわけだ。

この瞬間、「ウチの会社もCASを導入して・・・」という自分の構想は、瞬時に消え去った。

自分文系なので、CAS技術妥当技術なのかどうか、判断する能力がない。

から、「CASって、面白いかも」と興味を持っていたのだが、

由井寅子新聞プロパガンダしている技術」「由井寅子心中せざるを得ない技術」ということで、

自分の中の「エセ科学アラート」が作動して、一気に疑念の念に変わった。

もしCASが環境農業新聞なんかに記事掲載していなければ、自分は「CASは夢の技術だ」と思い込んで、

ウチの会社に導入して、大恥をかくところだったのかもしれない。

その意味では、「ニセ技術かどうかを、文系にもわかりやす可視化してくれた、環境農業新聞」の存在は、非常に大きい。

ありがとう由井寅子あなたのお陰で自分はニセ技術を掴まずに済んだ。

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