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福島から寄贈の桜を守る「雪囲い」11月9日 6時04分
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本格的な冬の訪れを前に、新潟県長岡市の山古志地区では、東日本大震災で避難した福島県の住民から贈られた桜の木を守ろうと雪囲いが行われました。
10年前の新潟県中越地震で大きな被害を受けた長岡市山古志地区では、震災と原発事故で長岡市に避難した福島県南相馬市の住民との交流が続いていて、この春、南相馬市の住民グループから避難生活の支援への感謝として桜の苗木が贈られました。8日は本格的な冬を前に桜を雪から守ろうと、住民やボランティアなど50人余りが参加して雪囲いを行いました。
桜の木は人の背丈ほどに育っていますが、山古志地区は冬は雪が3メートルほどの高さにも積もります。参加者たちは、桜が雪に耐えられるよう、100本の桜の木1本1本に添え木の竹をひもでしっかりとくくりつけていました。
ボランティアで参加した新潟市の40代の男性は「これで冬を乗り越えてもらい、春には花見がしたいですね」と話していました。山古志地区の松井治二さんは「桜も人と同じように支えがないと生きられない。福島の人たちとの縁を大切にして桜を育てていきたい」と話していました。