根津弥
2014年11月14日16時31分
広島県大竹市の阿多田(あたた)島沖で1月、海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」と釣り船「とびうお」が衝突して2人が死亡した事故で、真相究明を求める市民団体メンバーらが17日、おおすみの田中久行艦長(52)と当直士官(34)=肩書はいずれも当時=を業務上過失致死傷と業務上過失往来危険の疑いで広島地検に告発状を提出する。
広島海上保安部は6月、おおすみ、とびうおの双方の見張りが不十分だったとして田中艦長と当直士官、とびうおの船長(当時67)=死亡=を同じ二つの容疑で書類送検。広島地検が捜査を続けている。告発する市民団体の事務局は「裁判で真相を究明することが再発防止に欠かせない」と指摘し、地検に起訴を求めるのが狙いという。地検が不起訴処分とすることも想定し、その場合は市民からなる検察審査会への申し立ても検討するという。(根津弥)
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朝日新聞社会部
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