海自輸送艦衝突:「おおすみ」艦長らを告発へ
毎日新聞 2014年11月14日 23時11分(最終更新 11月15日 11時20分)
広島県大竹市沖の瀬戸内海で今年1月、海上自衛隊の輸送艦「おおすみ」と釣り船「とびうお」が衝突し、釣り船の2人が死亡した事故で、遺族を支援する市民団体のメンバーら10人が17日、当時のおおすみの田中久行艦長(52)と当直士官の西岡秀徳航海長(34)について、業務上過失致死傷と業務上過失往来危険の容疑で広島地検に告発状を提出する。
事故を巡っては、広島海上保安部が今年6月、双方の見張りが不十分だったとして、おおすみの2人と死亡した釣り船の高森昶(きよし)船長(当時67歳)を同じ容疑で広島地検に書類送検し、地検が捜査を続けている。
市民団体の事務局は「裁判で真相を明らかにしてほしい」としている。地検が不起訴処分とした場合、検察審査会への申し立ても検討する。【石川裕士】