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【大リーグ】

岩隈ほろ苦凱旋 4イニング5失点

2014年11月15日 紙面から

2回表2死一、三塁、伊藤に先制打を許したMLB先発の岩隈=東京ドームで(北田美和子撮影)

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◇日米野球<第2戦>日本8−4MLB

 ほろ苦い凱旋(がいせん)登板となった。MLBオールスター軍先発の岩隈は、約1カ月半実戦から離れていたことも響き、4イニングを10安打5失点と打ち込まれて負け投手に。12年ぶりの連敗を喫したチームは、残り3試合を全勝しない限り、負け越しが決まる崖っぷちへ追い込まれた。

 「打たれはしたが、楽しい気持ちで投げさせてもらった。もちろん緊張していたし、ずっとボールを投げていなかったから、バッターと対戦する感覚とかも難しかった」。3年ぶりの日本のマウンドを、岩隈は冷静に振り返った。

 体の切れのなさは歴然としていた。シーズン中は150キロ台に乗る直球が、この日は最速144キロが2球のみ。本来の球の走りではないため、序盤からスプリットやスライダーを多投し、2回までに全てスプリットで4三振を奪ったが、2回と4回は4安打ずつを集中された。

 今季の岩隈は、右手中指の裂傷で開幕から約1カ月離脱したが、28試合でメジャー自己最多の15勝(9敗)、防御率3・52をマーク。シーズン最終盤までワイルドカード争いしたチームをけん引した。

 日本プロ野球のレギュラーシーズンは144試合だが、メジャーは162試合。しかも、先発投手は日本の中6日ではなく、中4日の激務だ。たとえ“精密機械”といえども、ほぼ2シーズン先発マウンドを守り続けた分、疲労の蓄積はいかんともしがたかった。それでも、最後は「きょうは凱旋登板をさせていただき、ありがとうございました」と丁寧な言葉と笑顔で締めた。 (廣田学)

 

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