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催事

 
杉本健吉 人生の師
吉川 英治 展
2014年9月20日(土)〜12月28日(日)

わが国を代表する国民的作家、吉川英治氏は、明治25年(1892年)横浜に生まれ、苦難の少年時代を経て、作家としての道を志しました。
なかでも戦前に発表された「宮本武蔵」は、日本国内のみならず諸外国にも読者を広げています。
また、「宮本武蔵」をはじめとする、その作品は小説といつ形式ばかりでなく映画やテレビドラマ、演劇、あるいはコミックとしてもその裾野を広げ、楽しまれています。
また「宮本武蔵」の石井鶴三のさし絵は一世を風靡しました。
戦後には、「新・平家物語」「私本太平記」「新・水滸伝」などの小説を発表されました。これらの作品の発表に際しては、画家杉本健吉がさし絵を担当し、幅ひろい読者の皆様に愛読されました。
吉川英治氏は、その作品のなかにも散見されているように、少年時代の苦難が、かえってその人間性を高めたともおもわれるような人間愛、家族愛あふれる人間性の持ち主でした。
戦後、さし絵を通じて交流を深めた、杉本健吉も吉川氏を「人生の師」としました。
また、吉川英治氏の作品は歴史小説ばかりではなく少年少女小説などにも及びました。そのこともあいまって、実際に出版された吉川文学の本は、装丁やさし絵など、本そのものが一つの美術作品ともなっています。
吉川英治氏の小説はもちろんですが、その書や絵画にも、氏の人柄とあいまって味わい深いものがあります。このような分野のものも含め今回、東京都青梅市の吉川英治記念館から貴重な資料をお借りし、吉川英治と杉本健吉の交流の軌跡を展示します。

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