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すい星探査機 探査中断のおそれ
11月15日 6時30分

すい星探査機 探査中断のおそれ
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ESA=ヨーロッパ宇宙機関は世界で初めてすい星への着陸に成功した小型探査機について、画像やデータの収集が順調に進んでいるとする一方、太陽光を十分に受けられないため、近く電力を十分に確保できなくなり、探査が中断する可能性が高いことも明らかにしました。

ESAが2004年に打ち上げた無人のすい星探査機「ロゼッタ」は、すい星の表面で探査を行う小型探査機「フィラエ」を放ち、12日、「フィラエ」は世界で初めてとなるすい星への着陸に成功しました。
「フィラエ」の状況について、ESAは14日、親機である「ロゼッタ」との通信は良好で画像やデータの収集も順調に進み、これまでに80枚を超える画像を入手したことを明らかにしました。
収集したデータについては科学的な分析を行ったうえで、その成果を発表するとしています。
一方で、ESAは「フィラエ」は搭載している電池でおよそ60時間稼働したあと、太陽電池で電力を確保する計画にしているものの、太陽光を十分に受けられない岩場に着陸してしまったため、近く電力を十分に確保できなくなり、探査が中断する可能性が高いことも明らかにしました。
「フィラエ」はいったん電源が切れてしまうと、再び稼働させるために多くのエネルギーが必要になるということで、ESAでは対応の検討を急ぐとしています。

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