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　白人至上主義を掲げ、暴力的な人種差別主義で悪名高い知られるアメリカの秘密結社、「KKK（クー・クラックス・クラン）」が、かつては迫害の対象であった黒人や、ユダヤ人、同性愛者、ヒスパニック系の人たちに門戸を開き、”新生クラン”として生まれ変わったという。

　にわかには信じがたいニュースだが、新しく生まれ変わった団体は”ロッキー・マウンテン・ナイツ”と名付けられた。創始者のジョン・アバール氏によれば、白人至上主義は過去のものであり、不毛な憎しみではなく”強いアメリカ”の体現を目的とするそうだ。

　この新生KKKへ向けた動きは、アバール氏が”有色人種発展のための全国協会（National Association for the Advancement of Coloured People）”と出会ったことが契機となったそうだ。

　同氏は、その団体は素晴らしく、別個に団体を組織する必要性を感じなかったそうだが、メンバーからはそのことで自身の政治キャリアのために変革をなそうとしているとして批判を受けている。



　インペリアル・ウィザード・オブ・ザ・KKKのブラッドレイ・ジェンキンズ氏は、「彼はKKKの定款のあらゆる側面に違反しようとしていました。自身の政治キャリアを追求するためにKKKを隠そうとしているのです」と語っている。

　同団体は反ユダヤ主義団体の名誉毀損防止組合と公民権事務所の南部貧困法律センターから煽動グループに認定されている。にもかかわらず、既に加入に関心を示している黒人がいるそうだ。新生KKKの加入要件は、18歳以上であること、およびアメリカの太平洋岸北西部に在住していることだけである。



　母体となったKKKは、1865年にテネシー州プラスキで6人のアメリカ連合国陸軍退役軍人によって設立された。アメリカの再建期に多発した暴動と相まって、南部の各地に類似した団体が広がっている。やがて黒人や、白人の共和党員に対する脅迫や暴力を手段としながら、白人至上主義の回復を目的とした活動を行うようになった。

　今日のKKKは、KKKの名を冠した互いには直接関連性のない小規模の団体で成り立っており、秘密主義と独特のユニフォームを特徴としている。その構成員は推定5,000〜8,000名ほどである。ちなみに、この極右団体へ加入するには、今でも白いローブ、マスク、円錐帽を着用しての儀式への参加を義務づけられている。


Inside The Ku Klux Klan: KKK Explain Their Plan For Expansion
via:dailymail・原文翻訳：hiroching

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